阪神競馬は今週開幕2週目。先週行われたセントウルSでは従来のコースレコードを0秒4上回るレコードVとなりました。同日9Rで行われた瀬戸内海特別もレコードで決着しており、高速馬場化が顕著でした。ただ、差しも届いており、前が完全に有利というわけでもなさそうです。
今週は牝馬三冠の最終戦である秋華賞のトライアル「ローズS」が行われます。開幕2週目なので馬場状態は引き続き良好と思われますが、実際はどういった傾向があるのでしょうか。ということで今回は、先週の7日(土)と8日(日)で行われた阪神の芝レース全てを対象に現在の阪神の馬場傾向を分析し、レースの予想に役立てたいと思います。
■やはり「前有利」
脚質は、「先行」が勝利数・連対数・3着内の回数が最多です。好走率ベースでは、「逃げ」が勝率(16.7%)・連対率(33.3%)・複勝率(41.7%)の全てでトップとなっております。3着内に入着した36頭中、「逃げ・先行」が25頭、「差し・追い込み」が11頭となっており、やはり前で競馬をする馬が好走しております。
ローズSの過去10年のデータ・傾向でも、「逃げ」と「先行」の好走率が高くなっております。ただ、2・3着の数は「差し」が圧倒的に多いので、差し馬も絡めつつ予想するのが良さそうです。
脚質データ(9/7、9/8)
脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 2 | 2 | 1 | 7 |
先行 | 7 | 6 | 7 | 30 |
差し | 3 | 2 | 2 | 24 |
追い込み | 0 | 2 | 2 | 29 |
マクリ | 0 | 0 | 0 | 0 |
■「2枠」は複勝率50%
枠番は、「5枠」が最多の3勝を挙げており、勝率(18.8%)がトップです。あとは「2枠」が連対率(41.7%)と複勝率(50%)がトップとなっており、好走率の高さが目立ちます。内枠全体が良いというわけではなく、勝利数や勝率はむしろ外枠の方が優秀ですが、連対率と複勝率は「2枠」が断トツの好成績です。
ローズSの過去10年のデータ・傾向では、外がやや有利程度で、大きな有利不利は見られません。先週の傾向としては、1着の予想においては外枠、2・3着は内枠がやや多いくらいといった程度の傾向となっております。
枠番データ(9/7、9/8)
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 1 | 1 | 9 |
2枠 | 1 | 4 | 1 | 6 |
3枠 | 1 | 1 | 1 | 10 |
4枠 | 1 | 0 | 4 | 10 |
5枠 | 3 | 1 | 1 | 11 |
6枠 | 1 | 4 | 1 | 12 |
7枠 | 2 | 1 | 3 | 14 |
8枠 | 2 | 0 | 0 | 18 |