今年は既定路線組にやや不安が残るため、リステッドや条件上がりに注目。中でも前走のプリンシパルSを勝ち3連勝中と波に乗る「ザダル」に注目したい。

中山はマイルと2000mを勝っており2戦2勝と舞台の相性も良く、前走のプリンシパルSでは今回上位人気が予想されるルヴォルグに4馬身ほど差をつけて快勝しており、比較的骨のあるメンバーが揃った前走を快勝した点は好評価。中団内からロスなく運び、直線ではややスムースさを欠いたが、馬群をよく伸びて先に抜け出したエングレーバーをキッチリ捉えて見事に差し切り内容も非常に良かった。

キャリアは3歳戦のみということで古馬混合レースを勝ってきた馬との比較が難しく、実績の少ないトーセンラー産駒ということで評価も難しいが、どこまでの逸材かはここを戦ってみるまでは分からないだろう。連勝してきた近3戦も前評判は低く、低評価の覆し続けてきている。人気が集まらなそうな今回も馬券妙味はたっぷりで、馬券的にも魅力的な1頭でもある。

脚元の不安で調教も軽め、休み明け、輸送、初の古馬戦、初の重賞と不安材料も少なくないため前評判がそこまでなのも頷ける部分もあり、馬単体で見た場合は確かにまだ判断しかねるところがあるのも確かだ。しかし、今回は上位人気に推されている馬も同様に強いかどうか疑わしい部分もあるため、前走見せた勝負強さを素直に高く評価し、ザダルは対抗以上の印を打ちたい。