6月4日(日)の阪神メインレースは「第69回鳴尾記念」が開催されます。2012年から距離が1800mから2000mへ変わり、距離や開催時期からして宝塚記念や夏競馬のサマー2000シリーズにつながる一戦という位置づけが定着してきました。
ヤマカツエース、鳴尾記念で2000mの距離&大回り克服できるか?
宝塚記念へと向かうことが決まった池添兼雄厩舎のヤマカツエースも前哨戦に鳴尾記念を選択してきました。前走は2月に開催された京都記念(5着)で一息空いて舞台を阪神へと移してきました。若いころは短距離を中心に使われてきた馬ですが、昨年の夏に2000mの函館記念(3着)で使われてから2000mを主戦場にシフトしてきました。昨年末に福島記念、そして年始の中山金杯を優勝し2000mの重賞を2連勝と上がり調子です。やっと適距離が見つかったという感じもしますが、好走しているコースの傾向からして小回りの2000mが得意なのかな?という疑問もあります。大回りの阪神でどこまでやれるかは見どころとなりそうです。
休養明けの初戦を好走するいわゆる鉄砲使いでも無さそうですし、宝塚記念の叩き台だとすればまだまだ調整段階でしょうから重い印は打ちづらいですが、実績・能力はメンバーの中でトップクラスで1番人気の有力候補と見て間違いないでしょう。
相手には昨年の天皇賞秋の2着馬ステファノスや、今年3月の中日新聞杯を優勝したサトノノブレス、昨年夏の小倉記念を優勝したアズマシャトルといった2000mの重賞で好走している猛者達が揃っています。ヤマカツエースとしてはここである程度の力を示すことが出来なければ宝塚記念どころでは無い気もしますし、勝って良い流れで駒を進めたいところでしょう。コンビを組む池添騎手はこの春、G1で2着が3回と惜しい競馬が続いていますが、彼の持つ勝負強さと騎乗技術は重賞レースでは頼もしい判断材料となりますし、信頼の置ける騎手と言えます。実績・能力は高いヤマカツエースですが、やや不安が残る一面もあるのでここで力を示して本番へ向けて大きな自信につなげたいところです。