去年の安田記念を優勝してG1初制覇を挙げてからG1連勝の波が止まらないモーリス。現在マイルのG1を4連勝(海外含む)とマイル路線では敵ナシといった状態です。ここまで強い上に出走馬が13頭の少頭数とくればもはやモーリスの勝利は揺るぎないように思えますが死角は全くないのでしょうか?「大金をぶちこむならココだ!」と単勝に注ぎ込むファンも少なくなさそうなので今回はモーリスの不安点などを探っていきたいと思います。
鞍上はテン乗りの若手外国人騎手のT.ベリー騎手!香港帰りの疲れは?久しぶりの左回りは大丈夫?浮き上がる不安要素
まずは鞍上について。昨年の安田記念では川田将雅騎手が手綱を握り、直線では早めに先頭に出していい脚を長く使ってG1初制覇へと導きました。その後は京都のマイルチャンピオンシップと香港マイルでR.ムーア騎手が2連続騎乗で連勝し、前走の香港でのチャンピオンズマイルではJ.モレイラ騎手が騎乗して勝利しています。今年は昨年の安田記念ぶりに川田騎手に戻るのでは?と勝手に推測していましたが、鞍上は短期免許で来日中の外国人騎手T.ベリー騎手に決まりました。どんな騎手を背にしても圧倒的な強さを見せていることからコンビを組む騎手はさほど重要ではないように思えますが、あまり馴染みのない騎手ですのでいささか不安ではあります。
ベリー騎手はまだ25歳の若手騎手で、実績的には日本・英・香港で実績のあるムーア騎手やモレイラ騎手に比べるとやや器量不足な印象を持ちます。ベリー騎手の東京芝1600mの実績は「1-2-2-13」です。1勝は新馬戦の1勝です。勝率5.5%・連対率16.7%・複勝率27.8%という数字は高くはありませんが、馬質を見れば打倒に思えます。重賞戦は今年のNHKマイルCに13番人気のシャドウアプローチで出走して10着に入着しています。正直な印象としては可もなく不可もなくといった成績ですが一頭一頭の成績を見てみると半分以上は人気より上の着順に持ってきているので人気通りには持ってきてくれそうです。
となると騎手はやはりそこまで割引く必要はないように思えます。モーリスの体調が万全であれば若手のテン乗り騎手でも十分勝てるでしょう。やはり一番の不安要素はモーリス自身の体調面と考えて良いでしょう。休みは挟んでおりますが、国内でもG1を2戦、海外のG1を2戦と海外遠征もあってなかなかタフなレースが続いております。見えない疲れが心配です。香港での激戦を終えて疲れは残っていないのか?久しぶりの左回りはこなせるのか?今年は手薄なメンバーという印象ですがモーリスも決して万全な状態ではないということをアタマに入れておきたいですね。
堅いレースが続く春のG1。ここは思い切って切って高配当を狙っても面白い!
当日のオッズにもよりますが1倍台のオッズなら思い切って切ってみるのも手です。単勝や馬単は怖いですしワイドも安いでしょうし「負けるならココだ!」と踏んで馬券から切って高配当を狙ってみるのも面白そうです。少頭数のレースは荒れやすいという競馬の格言があるくらいですから、今年の安田記念はもしかしたら思いもよらぬ波乱に終わるなんてことも、ひょっとするとあるかもしれませんね。