【小倉記念】メイショウナルト逃げ切る態勢は整った

サマー2000シリーズの「第51回小倉記念」の出走メンバーが6日に確定した。'13年の覇者で昨年'14年は3着だったメイショウナルト(セ7、武田厩舎)は2年連続で馬券に絡んでおり、今年も好走が期待される1頭だ。

メイショウナルトの得意のスタイルは、ハナを切っていき先頭で逃げ切る競馬だ。中団から好位差しでも勝ったケースもあるが、先頭を切って気持よく自分のペースに持っていくと好走することが多い。しかし2走前の鳴尾記念(6/6、G3、阪神芝2000m)では同タイプの逃げ馬のトウケイヘイロー(牡6、清水厩舎)にハナに立たれて2番手を追走して9着に敗れる。前走の七夕賞(7/12、G3、福島芝2000m)でもまたトウケイヘイローにハナを立たれ、最後は粘るも4着だった。

"自分が先頭に立って走る"ということは、逃げ馬が好走する条件として非常に大きなウエイトを占めていると筆者は感じる。逃げ馬のタイプも様々で、気が弱くて馬込みを怖がるから逃げる馬や、闘争心が強く抑えがきかなくてとにかく先に行きたがる馬などがいる。ただどんな理由であれ、自分が先頭に立っていることが大きなポイントとなる。
逃げ馬を無理に抑えると引っ掛かったり、あるいは走る気をそいでしまいやすい。すると本来の能力を発揮できずに終わってしまう。非常に扱いの難しい馬である。しかし条件さえ満たしていれば強い力を発揮するという利点もあるのだ。

今回の小倉記念では最大のライバルトウケイヘイローがいないので先頭に立てる可能性は高い。さらに小倉の舞台は馴染みもありこの馬にとって今回は走りやすくなるのではないだろうか。陣営にとってやっと条件が整いそうなレースに出走できるのでここは取りこぼしたくないところだ。夏に強いともっぱら評判のメイショウナルトだが、今夏もその強さを証明できるだろうか。