秋の中距離王決定戦「天皇賞秋」がいよいよ開催。近年はここをステップにジャパンCや有馬記念、あるいは香港へ向かう実績馬も増えてきており、色々な意味でも注目度が上がってきている一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。

アーモンドアイ（牝4、国枝栄厩舎）

前走の安田記念では3着に入着し、初めて連を外したアーモンドアイ。ただ、前残り馬場で、スタートで出負け、直後の不利、3～4コーナーも外目をまわるロスがあるなど、色々な不利があった中で直線でしぶとく伸びて上がり最速の3着は評価を落とすどころかむしろ改めて同馬の強さを知らされた内容でした。2Fの延長で安田記念よりはゆったりと構えてられそうなここは、巻き返しが期待されます。

サートゥルナーリア（牡3、角居勝彦厩舎）

ホープフルS、皐月賞と2000mのG1を2勝しているサートゥルナーリア。前走の神戸新聞杯を制し、菊花賞を回避して天皇賞秋に参戦してきました。ダービーの直線で垂れて4着だったことを考えれば、天皇賞秋の選択は正しかったと言えるでしょう。さらにロードカナロア産駒ということで長い距離は不安視されてきましたが、前走の神戸新聞杯では直線を独走し、最後は抑える余裕すら見せました。距離短縮はプラス材料となりますし、鋭い一足が武器の同馬にとってここはさらに持ち味を発揮しやすい舞台となりそうです。

ダノンプレミアム（牡4、中内田充厩舎）

マイル重賞3勝、2000mの重賞2勝のダノンプレミアムは天皇賞秋を選択。前走の安田記念では16着と大きく崩れましたが、スタート後の接触の不利や、3～4コーナーは大外をまわるロスがあったことを考えると致し方ないとも言えるでしょう。同馬の武器は末脚の鋭さ。ある程度前目につけ、ラスト直線で一気に突き放す競馬が得意で、スローペースの上り勝負が理想的。今年は逃げ馬候補のアエロリットがどういったペースを作っていくのかも気になるところです。