今年の天皇賞秋の最大の注目馬はなんと言ってもアーモンドアイでしょう。前走の安田記念は、スタートの不利、コーナーは外をまわり、直線も馬群の中で仕掛けを待たされるといった不利の多い状況の中でも驚異的な末脚を繰り出し、勝ち馬と差のない3着に食い込みました。

言うまでもなく素晴らしい内容で、例年上がりの速い馬が好走傾向にある天皇賞秋において好走する可能性はかなり高い内容を示した一戦かと思います。

アーモンドアイを中心視する馬券を組み立てるならなるべく少点数で獲りたいところ。ということで、今年の天皇賞秋はむしろアーモンドアイの相手選びがカギと言えるでしょう。

今回、相手候補でとくに注目しているのはスワーヴリチャードです。昨年の天皇賞秋では1番人気に推されるも、スタートで挟まれる不利があり10着に敗退。終始リズムに乗れず、最後も流してまともに競馬をしてなかったので、力を出しての負けではありません。ただ、昨年の大阪杯以来勝てておらず、今年は中穴人気あたりに落ち着きそうです。

良い脚を長く使えるタイプで、上がりの速い馬が好走傾向にある同レースや東京コースとの相性はそこまでな気もしますが、東京の成績は【2-2-2-1】と好成績です。

今年は中山記念（4着）、ドバイシーマクラシック（3着）、宝塚記念（3着）と善戦しておりますが、得意の東京コースは昨年のジャパンC（3着）以来走っておらず、秋初戦のここでようやくベスト舞台に戻ってきました。

先に述べたとおり良い脚を長く使えるので、なるべく前目の位置から早めのロングスパートで後続の追撃を凌ぐような競馬が理想です。マイルの安田記念でも3着の来るくらいのスピードもあるので、厳しいラップにも対応できるのも強みです。今年はアエロリットが逃げていきそうですが、どんなペースを展開するのかを予想しながら最終的な印を決めたいと思います。

勝ち切るにはペースや展開、位置取りなどいくつかの条件がハマる必要がありそうですが、比較的どのような条件でも堅実には走ってくれるので、得意なコースのここは好走する可能性が高い1頭と考えております。

今年はアーモンドアイがかなり人気を集めそうですので配当妙味が極めて低くなる可能性は高いですが、中穴人気となりそうなスワーヴリチャードは狙ってみると面白い1頭かもしれません。