減量にまつわる騎手ならではの出来事。

騎手は当然の事ながら体重をキープしなければいけません。ボクサーと同じですね。ボクサーと違うのは毎週末体重をキープしなければいけないことです。ボクサーは計量日にパスすれば、食べたいものをたくさん食べ試合に挑みます。この辺りが違いますね。

騎手の体重キープに関しては、競馬学校時代から厳しく管理されています。今の若手騎手は真面目な候補生が多いようですね。昔は壁を乗り越えてお菓子を買いに行く候補生などもいました。その中には武豊騎手なんかも含まれているのですから驚きです。

金曜日に競馬場の調整ルームに入ると体重を調整出来なかった騎手の勝負が始まります。ここでサウナに入り汗をかき体重を落とす騎手も多いです。ここで、長時間サウナに入っていて脱水症状を起こし病院送りになる騎手が出てきます。特に若手に多いですね。

そうなると騎乗馬は全て乗り替わりになります。その時に発表される理由が○○騎手は病気の為、と発表されます。当然、体重調整に失敗した為とは発表が出来ません。騎手が病気と発表されてその騎手が若手の騎手だった場合は脱水症状で病院送りになったと思ってください。本当に病気のケースは10回に2回くらいです。インフルエンザなんかにはかかりますからね。予防接種を打っていますがそれでもインフルエンザにかかってしまう騎手はいます。これは、私たち一般人でもインフルエンザワクチンを接種していてもインフルエンザになることがあるのと同じです。金曜日の調整ルームの過ごし方はそれぞれ違います。体重がコントロール出来ていれば好きな事をして過ごせます。外部との接触は禁止されています。