阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦「ファンタジーS」が2日、京都競馬場で行われます。近年はもう一つの前哨戦であるアルテミスSの方に有力馬が集まる傾向にありますが、昨年はファンタジーSを優勝したダノンファンタジーが本番の阪神ジュベナイルフィリーズも優勝し、同年の最優秀2歳牝馬に輝きました。2歳女王に向けて名乗りを挙げる馬が今年も出てくるのか?今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。
マジックキャッスル(牝2、国枝栄厩舎)
7月に福島でデビューしたディープインパクト産駒です。前走のサフラン賞では番手から抜け出すも勝ち馬のマルターズディオサにクビ差交わされ2着に入線。アルテミスS・3着のビッククインバイオを相手に先着するレベルの高い一戦でした。番手に付いてからも引っ張りきりの手応えで、「ギリギリ持った」という戸崎騎手のレース後のコメントの通り、マイルまでが合う印象。1ハロン短縮となる1400mなら期待が持てそうです。
シャレード(牝2、藤原英昭厩舎)
7月にデビューしたダイワメジャー産駒です。新馬戦は余力十分で3馬身半差の圧勝。新馬戦の勝ちっぷりから前走のききょうSでは1.7倍の一番人気に推されるも、6頭立ての3着止まりとなりました。道中で引っ張りすぎたせいもあってか、スローペースのヨーイドンで仕掛けが遅れ、思ったより伸びずに届かずという内容。兄弟にダノンメジャーやダノンキングダムがおり、ポテンシャルは血統的に見ても高いはず。前走からの巻き返しに期待したいところです。
レシステンシア(牝2、松下武士厩舎)
10月に京都でデビューしたばかりのダイワメジャー産駒です。前評判の高い馬で、新馬戦は1.4倍に推されるほどの人気でした。レースでは3番手の好位から進め、直線では外から抜け出し1馬身半差の快勝。コーナーでやや内に刺さるところや直線序盤でもモタつく感じがありましたが、テンも速く、稍重を流れたペースで折り合って先行押し切りは好内容です。大型馬らしくまだ緩さを残した状態の中でこのパフォーマンスなら次走は期待。
他にも、前走のりんどう賞を勝ったヤマカツマーメイドや、すずらん賞を勝ったケープコッドなど、素質豊かな牝馬達が揃いました。ファンタジーSは11月2日(土)に、京都競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時45分の予定。