1着にチャンピオンズCの優先出走権が与えられる「みやこS」が3日、京都競馬場で行われます。昨年はJBC競走が京都競馬場で行われたため同レースは休止されましたが、秋のダート戦線を占う上で重要な一戦となります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。

インティ（牡5、野中賢二厩舎）

今年は初戦の東海Sと2戦目のフェブラリーSを勝ち、好スタートをきったインティ。春はかしわ記念（2着）、帝王賞（6着）と地方交流では勝てておりませんが、かしわ記念は勝ち馬のゴールドドリームを相手に2着と善戦の内容で、前走の帝王賞は2000mの距離が長すぎた印象。得意の1800mに戻るここは巻き返しが期待されます。4ヶ月ぶりの一戦ということで仕上がり面や、初の59キロを背負う点などがカギとなりそうですが、ここはメンバー的にも上位の存在。G1馬の力を見せつけれるかに注目です。

スマハマ（牡4、高橋亮厩舎）

今年初戦の東海Sでは番手から進めて3着に善戦したスマハマ。前走の名鉄杯では6ヶ月ぶりと久々ながら先手をとって逃げ切り勝ちを果たしました。馬券圏外に敗れたのは新馬戦の4着のみで、安定した逃げ・先行力があります。右回りが久々な点や、東海Sではインティに大きく差をつけられている点が不安要素としてありますが、斤量差が3キロつく点や、4歳秋を迎えて充実期に入っていれば差も縮まる可能性は高そうです。

ワイドファラオ（牡3、角居勝彦厩舎）

今年は芝のニュージーランドTを優勝し、NHKマイルC（9着）後にダートへ転身したワイドファラオ。ダート初戦のユニコーンSを優勝し、前走のオーバルスプリントでは初の古馬戦、初の1400m、初の地方交流で2着に好走と悪くない内容でした。今回は初の1800mということで距離が持つかどうかが一番のポイントとなりそうです。マイルでもギリギリという印象もあるので、先手をとってスローに落とし、早めに動いていく意識をもつロングスパートが理想の好走パターンか。

他にも、昨年のチャンピオンズC・2着のウェスタールンドや、プロキオンS・3着のヴェンジェンスなど、今後のダート界を引っ張っていくような素質馬が揃いました。みやこSは11月3日（日）に、京都競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時45分の予定。