競馬学校を卒業し晴れてジョッキーデビューを果たし、念願が叶った新人ジョッキーも3年後には調教助手に転身するジョッキーもいる。当然ジョッキーの世界は弱肉強食の世界。腕が良い若手ジョッキーには良い馬が回ってくる。そこにはエージェントの力が重なっている。どんなエージェントと組むかによって、騎乗馬の質も大きく変わってくる。
若手ジョッキーが早々引退する背景には、騎乗馬が殆ど回って来なくなりジョッキーとしてのモチベーションが低下すると言うのも大きな理由の1つ。騎乗馬がある程度ないと何の為にやっているのだろうと心理的に追い詰められるジョッキーも多い。そこで師匠の調教師に相談をして、所属厩舎の調教助手になるという流れ。
今、人気絶頂の藤田菜七子騎手もうかうかしてはいられない。芸能事務所と契約したのは、これだけの人気があれば仕方がない面はある。しかし、彼女は歌手でも女優でもないジョッキー。ダービーを勝ちたいと言う彼女の強い意志をずっと忘れないで欲しい。G1に騎乗するには最低31勝以上上げなければいけない。JRAの女性ジョッキーでG1に騎乗したジョッキーは未だかつていない。藤田菜七子騎手にはぜひともこの壁を破って欲しい。そして更なる壁であるG1勝利を手繰りよせて欲しい。
女性ジョッキーの寿命は更に短いが、10年後には1流ジョッキーになっていて欲しい。それにしてもジョッキーの寿命は短い。プロ野球の様にジョッキーはドラフト制度などはない。競馬学校を卒業時する前に騎手免許を取ってしまえばデビュー出来る。プロ野球選手は1軍の舞台に立てずに終わる選手も多いがジョッキーよりは、選手寿命は長い。