マイルチャンピオンシップ(2019)を血統面から分析。注目は母父ノーザンダンサー系

17日は秋のマイル王者決定戦「マイルチャンピオンシップ」が京都競馬場で開催。京都コースの適性やマイルの適性など、一部の要素は血統からある程度分析することも可能だ。今回はマイルチャンピオンシップの過去10年の「種牡馬」と「母父」のデータをもとに血統傾向を分析してみた。

■「ディープインパクト産駒」が中心

種牡馬は「ディープインパクト」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多だ。母数を見てもディープインパクト産駒が圧倒的に多いのが分かる。実際、ディープインパクト産駒はここ7年連続で馬券圏内に入着しており、複勝率は非常に高い。今年出走するディープインパクト産駒は以下の5頭。

  • アルアイン
  • ダノンキングリー
  • ダノンプレミアム
  • プリモシーン
  • レッドオルカ

ダノンプレミアムとダノンキングリーは1,2番人気が濃厚な有力馬で、アルアインも2頭に次ぐくらい前評判は高い1頭だ。今年もディープインパクト産駒が好走する可能性は非常に高いと見て間違いないだろう。

種牡馬系統を見ると、数ではサンデーサイレンス系が多いが、勝率と連対率はノーザンダンサー系の方が成績が良いのも注目したいところだ。

種牡馬データ
種牡馬 1着 2着 3着 4着以下
ディープインパクト 3 2 4 32
フジキセキ 1 1 1 6
ハービンジャー 1 1 0 1
Giant's Causeway 1 0 0 2
Forest Wildcat 1 0 0 1
ロードカナロア 1 0 0 0
ミラクルアドマイヤ 1 0 0 0
スクリーンヒーロー 1 0 0 0
キングカメハメハ 0 2 0 10
ダイワメジャー 0 1 0 10
種牡馬系統データ
種牡馬系統 1着 2着 3着 4着以下
サンデーサイレンス系 5 6 8 96
ノーザンダンサー系 3 1 0 27
ナスルーラ系 1 1 0 9
ミスタープロスペクター系 1 2 2 17

■母父系は「ノーザンダンサー系」に注目

母父は2勝以上挙げている母父はいないが、「サンデーサイレンス」が連対数と3着内の回数が最多となっており、母数も圧倒的にサンデーサイレンスが多い。

ただ、母父の系統と見ると「ノーザンダンサー系」が主軸となっている。ノーザンダンサー系のダノンキングリー、ダノンプレミアムはやはり注目だ。今の京都は馬場も重くなってきているので、パワー豊富なデインヒルの血を取り込んでいるダノンプレミアムは当日の馬場状態によってはとくに注意したいところ。また、ナスルーラ系が勝ちきれておらず、ディープインパクト✕ナスルーラ系の配合のアルアインは苦戦する可能性もありそうだ。

母父データ
母父 1着 2着 3着 4着以下
サンデーサイレンス 1 3 0 22
Caerleon 1 0 1 4
Lycius 1 0 0 1
エリシオ 1 0 0 3
Sadler's Wells 1 0 0 2
Cure the Blues 1 0 0 2
Rock of Gibraltar 1 0 0 1
ファルブラヴ 1 0 0 0
ノーザンテースト 1 0 0 0
カーネギー 1 0 0 0
Danehill 0 2 0 1
Cozzene 0 1 1 3
母父系統データ
母父系統 1着 2着 3着 4着以下
ノーザンダンサー系 7 3 5 50
サンデーサイレンス系 2 3 0 38
ミスタープロスペクター系 1 1 0 29
ナスルーラ系 0 2 2 19

■まとめ

父サンデー系で母父がノーザンダンサー系はとくに注目したい。となるとやはりダノンキングリー、ダノンプレミアムは注目だ。今の京都は馬場も重くなってきているので、パワー豊富なデインヒルの血を取り込んでいるダノンプレミアムは当日の馬場状態によってはとくに注意したいところ。また、ナスルーラ系が勝ちきれておらず、ディープインパクト✕ナスルーラ系の配合のアルアインは苦戦する可能性もありそうだ。