JRAマイルCS当日の馬場は?先週の馬場傾向を距離別のデータで分析予想

秋の京都開催も終盤となってきましたが、速い時計が出る東京とは対照的に、京都はパワーの要るタフな馬場という印象を受けます。今週開催される秋のマイル王者決定戦「マイルチャンピオンシップ」には軽い芝に高い適性をもつディープインパクト産駒が多く参戦しますので、馬場傾向によって取捨も大きく分かれるところでしょう。

ということで、今回は先週の京都の馬場傾向を把握するため、11/9~11/10で行われた京都の芝レースの「脚質」と「枠順」のデータを距離別にまとめてみました。集計データは少ないですが、少しでも参考になれば幸いです。

■芝2200m~

2200m以上で行われたレースはエリザベス女王杯、1勝クラス、2勝クラスの3戦。脚質は「差し」が最多の2勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。好走率ベースでは「逃げ」が連対率と複勝率が50%となっており、好走率は高めです。エリザベス女王杯でもクロコスミアが逃げて2着に粘っており、番手で進めたラヴズオンリーユーも3着に残っております。勝ち馬は「差し」から、「逃げ」は連までというイメージです。

脚質データ(11/9~10)
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 0 2 0 2
先行 1 0 1 5
差し 2 1 1 10
追い込み 0 0 0 12
マクリ 0 0 1 1

枠番は、「8枠」が1~3着に1回ずつ入着しており、連対数と3着内の回数が最多です。好走率ベースにおいても、連対率(28.6%)と複勝率(42.9%)がトップとなっております。集計データ自体が少ないので致し方ありませんが、「8枠」以外に2回以上入着している枠はなく、目立った傾向は見られません。

枠番データ(11/9~10)
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 1 0 0 3
2枠 0 0 1 3
3枠 0 1 0 3
4枠 1 0 0 3
5枠 0 1 0 3
6枠 0 0 1 4
7枠 0 0 0 7
8枠 1 1 1 4

■芝2000m

脚質は、勝ち馬は「逃げ」と「マクリ」が1勝ずつと両極端です。全体で見ると3着内に入着した全6頭中4頭が「逃げ・先行」でしたので、基本的には前で競馬をする馬が有利に進めやすいと考えて良さそうです。芝2000mで行われたレースは1勝クラスの「黄菊賞」以外は新馬・未勝利戦となっており、前目で進めた馬がそのまま残りやすい傾向となっております。

脚質データ(11/9~10)
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 1 0 0 3
先行 0 2 1 3
差し 0 0 1 2
追い込み 0 0 0 9
マクリ 1 0 0 0

枠番も極端で、「1~5枠」の馬は全て馬券圏外となっており、3着内に入った6頭全てが「6枠」から外でした。外枠が好走傾向にあります。

枠番データ(11/9~10)
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 0 0 2
2枠 0 0 0 2
3枠 0 0 0 2
4枠 0 0 0 3
5枠 0 0 0 3
6枠 0 0 1 2
7枠 1 1 1 1
8枠 1 1 0 2

■芝1800m

脚質は「逃げ」と「先行」が1勝ずつを挙げており、「差し」は2着1回のみとなっております。「追い込み」と「マクリ」は連対数が0回となっており、連対の予想においてはとくに前で競馬をする馬を中心視したほうが良さそうです。

脚質データ(11/9~10)
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 1 0 0 1
先行 1 1 0 5
差し 0 1 0 7
追い込み 0 0 2 5
マクリ 0 0 0 0

枠番は「2枠」と「3枠」が1勝ずつを挙げており、内枠はまずまずの成績です。「6枠」から外は7枠の2着1回のみとなっており、真ん中より内の枠がやや優勢といった感じです。

枠番データ(11/9~10)
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 1 0 2
2枠 1 0 0 2
3枠 0 0 1 2
4枠 1 0 0 2
5枠 0 0 1 2
6枠 0 0 0 3
7枠 0 1 0 1
8枠 0 0 0 4

■芝1600m

脚質は「追い込み」が最多の2勝を挙げており、連対数も最多です。重賞では「デイリー杯2歳S」がありましたが、1・2着馬は追い込み馬で、2勝クラスの「宝ケ池特別」でも9番人気の人気薄が追い込んで2着に食い込むなど、マイルでは追い込み馬の好走が目立ちました。

脚質データ(11/9~10)
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 1 0 0 3
先行 0 2 3 10
差し 1 0 1 13
追い込み 2 2 0 14
マクリ 0 0 0 0

枠番は、「4枠」が最多の2勝を挙げており、勝ち馬は全て「4枠」から内の枠に入った馬でした。真ん中より内の枠がやや優勢で、勝ち馬に関しては「外枠」は割り引いても良さそうです。

枠番データ(11/9~10)
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 1 0 1 3
2枠 0 0 0 5
3枠 1 0 1 3
4枠 2 0 1 3
5枠 0 0 1 6
6枠 0 1 0 7
7枠 0 1 0 7
8枠 0 2 0 6

■芝1400m

脚質は「差し」が最多の2勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。「逃げ」、「追い込み」といった極端な脚質は決まっておりません。1400mで行われたレースは新馬・未勝利の2戦のみで、全て下級条件のレースとなっております。「差し」で馬券に絡んだ4頭は、全頭が「9番人気以下」の人気薄でした。先週の新馬・未勝利は人気薄の差しが決まっておりました。

脚質データ(10/14~10/15)
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 0 0 0 2
先行 0 1 1 6
差し 2 1 1 10
追い込み 0 0 0 11
マクリ 0 0 0 0

枠番は「1枠」と「6枠」が1勝ずつを挙げておりますが、「4枠」から内の枠は3着内が「1枠」の1勝1回のみとなっており、真ん中から外の枠に好走馬が集まっております。

枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 1 0 0 3
2枠 0 0 0 4
3枠 0 0 0 4
4枠 0 0 0 4
5枠 0 1 0 3
6枠 1 0 1 2
7枠 0 0 0 5
8枠 0 1 1 4