今年の宝塚記念を優勝し、続く豪州G1のコックスプレートも優勝したリスグラシュー(牝5、矢作芳人厩舎)が、12月22日に中山競馬場で開催される有馬記念を最後に現役を引退することが明らかになった。16日、同馬を管理する矢作調教師が明かした。
リスグラシューは2016年8月に新潟でデビューし、同年のアルテミスSを優勝し重賞初制覇を達成すると、続く阪神ジュベナイルフィリーズでは2着に好走。翌年の3歳時には桜花賞と秋華賞で2着と牝馬クラシック戦線でも活躍した。その後も昨年のヴィクトリアマイルで2着に好走するなどマイル路線で活躍したが、G1で勝ち切れない戦績が続いていた。
しかし、昨年のエリザベス女王杯を3番人気で優勝し、G1挑戦8戦目にしてようやく悲願のG1初制覇を果たした。以降は海外のG1レースも視野に入れ、昨年12月の香港ヴァーズでは2着、今年初戦のクイーンエリザベス2世Cでも3着に好走した。今年10月に豪・ムーニーバレー競馬場で行われたG1・コックスプレートで勝利し、海外G1初制覇を果たした。
ラストランとなる有馬記念の騎手は未定。引退後は来春からの繁殖入りに備える予定となっている。