ジャパンカップ(2019)を血統面から分析。注目は母父ノーザンダンサー系

24日は競馬祭典「ジャパンカップ」が東京競馬場で開催。一流馬が集まる一戦ですが、どのような血統傾向があるでしょうか?今回はジャパンカップの過去10年の「種牡馬」と「母父」のデータをもとに血統傾向を分析してみました。

■サンデーサイレンス系中心、ノーザンダンサー系が不振傾向

種牡馬は「ディープインパクト産駒」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。種牡馬系統は、3着内に入った述べ30頭中20頭が「サンデーサイレンス系」となっております。データ的に不振なのが「ノーザンダンサー系」で、3着内が0回となっており不振です。また、「ナスルーラ系」からも勝ち馬は出ておりません。

種牡馬データ
種牡馬 1着 2着 3着 4着以下
ディープインパクト 3 2 1 14
ハーツクライ 1 1 2 9
キングカメハメハ 1 1 2 8
スペシャルウィーク 1 1 0 2
ブラックタイド 1 0 1 0
ロードカナロア 1 0 0 0
タニノギムレット 1 0 0 0
シンボリクリスエス 1 0 0 0
ジャングルポケット 0 2 2 10
ネオユニヴァース 0 1 1 4
種牡馬系統データ
種牡馬系統 1着 2着 3着 4着以下
サンデーサイレンス系 8 6 6 61
ミスタープロスペクター系 2 2 2 27
ナスルーラ系 0 2 2 15
ノーザンダンサー系 0 0 0 35

■母父は「ノーザンダンサー系」が強い

母父は「サンデーサイレンス」と「Bertolini」が最多の2勝ずつを挙げております。種牡馬系では不振でしたが、母父系では「ノーザンダンサー系」が最多の4勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。「ミスタープロスペクター系」は3着内の回数は多いですが、勝利は1勝のみで勝ち切れておりません。

母父データ
母父 1着 2着 3着 4着以下
サンデーサイレンス 2 0 1 12
Bertolini 2 0 0 1
Caerleon 1 1 1 2
Machiavellian 1 0 2 3
サクラバクシンオー 1 0 1 1
フレンチデピュティ 1 0 0 3
ルション 1 0 0 0
スペシャルウィーク 1 0 0 0
ノーザンテースト 0 1 1 5
Dixieland Band 0 1 0 3
母父系統データ
母父系統 1着 2着 3着 4着以下
ノーザンダンサー系 4 5 2 53
サンデーサイレンス系 3 2 2 24
ナスルーラ系 2 0 2 26
ミスタープロスペクター系 1 2 4 18

■まとめ

注目の配合は父サンデーサイレンス系、母父ノーザンダンサー系で、今年の出走予定馬ではカレンブーケドールが該当します。あとは母父ノーザンダンサー系だと、エタリオウが該当します。

サンデーサイレンス系とミスタープロスペクター系の配合も頭数的には多くなっており、実際昨年の1~5着までは全てこの配合の馬でした。今年もシュヴァルグラン、ジナンボー、スワーヴリチャード、ワグネリアンが該当します。

堅実決着傾向が強い一戦ですが、今年は抜けた馬が不在で混戦模様も漂っております。血統面において好走傾向がある馬は上位人気が予想される馬も多いですが、穴っぽいところだとジナンボーやエタリオウが該当するので、狙ってみると面白いかもしれません。

競馬はブラッドスポーツと呼ばれるように血統は競馬において非常に重要です。予想ファクターの一つとして、血統傾向も活用してみてはいかがでしょうか。