外国馬の参戦はゼロだが、今年は世界から名だたるジョッキーが集まった。中でも、世界ナンバーワンジョッキーのランフランコ・デットーリ騎手の参戦は多くのファンを沸かせるだろう。
来日は2011年の日本ダービー(12着)以来、実に8年ぶりとなる。当時はダービーだけに騎乗するため2日間のみの短期免許だったが、今回はジャパンCの週とチャンピオンズCの週の2週乗ることになる。世界ナンバーワンジョッキーの国内での騎乗が見れる非常に貴重な期間となる。
デットーリ騎手がジャパンCで騎乗するのはルックトゥワイスだ。2走前の目黒記念で優勝し、重賞初制覇を達成。そして休み明けで挑んだ前走のアルゼンチン共和国杯では後方から脚を伸ばすも届かず4着に敗れている。
前走は福永騎手が騎乗しており、騎乗については賛否両論あると思うが、位置取りが後ろすぎたことで脚を余してしまったのは残念であった。この馬だと位置取りはもう少し前目につけないと厳しいのと、仕掛けも早めの意識が必要になってくる。自ら動いていく意識が少ない福永騎手ではどうしても遅れてしまう。
二の脚が早い馬ではないので前目の位置取りは今後も課題となっていきそうだが、何れにせよ出し切る競馬をするにはやはり早めに動いていく必要がある。デットーリ騎手の積極性や大胆さは、福永騎手どころか他の国内の騎手にもないくらいのものを持っているので、ルックトゥワイスの実力を発揮してくれる騎手としては非常に心強い騎手と言えよう。
今年のジャパンCはメンバー構成的にもスローペースとなる可能性が高いので、展開的にも同馬向きの競馬となる可能性も高い。最後はいつも良い脚を使ってくれるので、大きく崩れることも少ない馬である。騎手の技量が問われやすいタイプの馬でもあるので、デットーリ騎手とのコンビは大きなプラス材料と見て、激走に期待したい。