秋の中京競馬がいよいよ開幕。1週目は秋の中距離ダート王を決める一戦「チャンピオンズカップ」が開催されます。例年、国内トップのダート馬が揃う一戦ですが、今年はどんな馬が集まったのでしょうか？ということで、今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。

クリソベリル（牡3、音無秀孝厩舎）

昨年の9月に阪神でデビューした3歳馬です。無傷の5連勝でここまで来ており、前走の日本テレビ盃ではロンドンタウンやノンコノユメなどの強豪古馬を全く相手にせずに圧勝しました。好位から早めに動いていき、手応えにも余裕がありながらノーステッキで4馬身差をつけるという圧巻の内容で、まだ底が見えておりません。しかし、今回は一気にメンバーの格が上がりますし、砂質の違う中央が舞台となり、ペースもこれまでとは勝手が違ってきます。良い意味でも悪い意味で未知な部分が多い1頭となりますが、真価が問われる一戦なだけに注目度は高い1頭です。

オメガパフューム（牡4、安田翔伍厩舎）

昨年のチャンピオンズCは5着に善戦。続く東京大賞典を優勝すると、今年は帝王賞を優勝、JBCクラシックでも2着に好走するなど、ダート中距離界の第一線で活躍する4歳馬です。前走のJBCクラシックではチュウワウィザードとの壮絶な叩き合いの末、僅かな差で2着に敗れてしまいました。基本的に後方からなので向こう正面あたりでの位置取りがカギとなりそうです。ペースは速くてもこなせますが、前走のようにチュウワウィザードのような前にいる馬が引き上げていくので、位置取りや動いていく意識が必要になりそうです。鞍上はM.デムーロ騎手からL.デットーリ騎手への乗り替わりが吉と出るかも気になるところです。

ゴールドドリーム（牡6、平田修厩舎）

2017年の同レースの覇者で、言わずと知れた実力馬・ゴールドドリーム。今年はフェブラリーS・2着、かしわ記念優勝、南部杯・3着とこの馬にしてはやや大人しい成績です。特に前走の南部杯は行きっぷりもそこまで良くなく、3コーナーあたりからの手応えも良いものではありませんでした。何とか3着を死守したかたちにはなりましたが、メンバーレベルを考えると低い順位とも言えますので、前走の内容で評価を下げるファンもいるかもしれません。ただ、球接炎明けだったこともあり評価が難しいところ。追い切りやパドックなどから状態をしっかり見極める必要がありそうです。

他にも、前走JBCクラシックを勝ったチュウワウィザードや、不利を受けて大敗したみやこSから巻き返しを狙うインティなど、ダート界の一線級が揃いました。チャンピオンズカップは12月1日（日）に中京競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時30分の予定。