JRAの平地競走最長距離レースとして知られる「ステイヤーズS」が30日、中山競馬場で開催されます。長距離に自信のある馬が一堂に会する数少ない長距離重賞レースの1つです。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしてみたので、各馬を考察してみたいと思います。
アルバート(牡8、橋口慎介厩舎)
2015~2017年のステイヤーズSを制し、3連覇を果たしたアルバート。昨年は4連覇を狙って参戦しましたが、直前に右前肢跛行を発症し出走取消となってしまいました。その後長期休養を経て、前走の京都大賞典で約10ヶ月ぶりの復帰を果たしましたが、向正面で上がってくる見せ場を作るも最終コーナーでは後退していき、最下位に敗れてしまいます。前走は負け過ぎ感が強かったですが、復帰2戦目でどこまで状態を戻してきているのか、得意な条件のここで巻き返せるかに注目です。
リッジマン(牡6、庄野靖志厩舎)
昨年のステイヤーズSの覇者、リッジマン。以降も長距離重賞を使われるも、阪神大賞典・6着が最高着順で掲示板にも乗れない戦績が続きます。前走の京都大賞典は13着に敗れましたが、約半年ぶりの休み明けで、この馬には向かない速い馬場と競馬だったので致し方ない部分も。もっと長い距離の方が良い同馬にとって今回の距離延長は好材料ですし、1回叩かれて良くなっている可能性はあります。メンバー的にもここなら好勝負は可能でしょう。
チェスナットコート(牡5、矢作芳人厩舎)
昨年の日経賞・2着の実績を持つチェスナットコート。今年は天皇賞春で6着、目黒記念で7着と健闘はしておりますが、結果を残せないレースが続いております。昨年の日経賞以来目立っておりませんが、血統的には長いところの適性は高そうなので、この舞台は合うはずです。秋はここが3戦目で、馬体が少しずつ戻ってきた感じもいたします。ポテンシャルはあると感じさせる1頭なので、前走以上にやや前目の位置取りで競馬ができればこの馬向きの競馬ができそうです。
他にも、今年の弥生賞を勝利したメイショウテンゲンや、障害王者のオジュウチョウサンなど、面白い馬たちが揃いました。ステイヤーズSは11月30日(土)に中山競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時25分の予定。