ファンタジスト、心不全で急死。落馬負傷の浜中騎手は来春復帰

先週24日に京都競馬場で行われた「京阪杯」に出走したファンタジスト(牡3、梅田智之厩舎)は、3コーナーで急性心不全を発症して転倒し、急死した。騎乗していた浜中俊騎手は落馬し、その後京都市内の病院へ搬送された。病院で診断の結果、左の鎖骨、左右の肩甲骨と肋骨5本、胸椎4、5カ所、左手甲と、多数の骨折が判明。復帰は来年春以降になるという。

ファンタジストは2018年7月に中京でデビュー。新馬戦を快勝し、続く小倉2歳Sを優勝し、重賞初制覇を達成。3戦目の京王杯2歳Sも勝利し、無傷の3連勝で重賞2勝目を飾った。3歳となった今年初戦のスプリングSでは2着に好走し、クラシックは皐月賞(13着)、NHKマイルC(13着)など結果は残せなかったが3歳G1戦線を盛り上げた。

夏も北九州記念(14着)に出走し、秋は初戦のセントウルSでも2着に好走し、スプリント路線でも活躍した。さらにはスプリンターズS(16着)、JBCスプリント(10着)など様々な路線に挑んだ。

ファンタジストは父ロードカナロア、母ディープインアスク、母父ディープインパクトという血統。通算成績は12戦3勝、うち重賞2勝。ファンタジスト号のご冥福をお祈りします。