ユニコーンステークス(ダート・左回り・1600m)が6月19日(日)東京競馬場で開催されます。創設時にはダート3冠の一つとして開催されており、その時代にはタイキシャトル、アグネスデジタルなどが、2001年にジャパンダートダービーの前哨戦と位置づけされてからもカネヒキリ、ベストウォーリア、ノンコノユメなどを輩出する注目の出世レースとなります。
そんなユニコーンS、今回注目したいのはグレンツェント、ゴールドドリーム、ストロングバローズ、ダノンフェイスのOP勝ち組4頭。出馬登録25頭のうちその他の21頭は500万下を勝ち上がってのほぼ横並びとなっているため、この4頭が現段階では頭一つ抜けた状態での出走となります。
そして、各馬同士それぞれオープン競走で熾烈な争いを演じているというのも非常に面白いです。ヒヤシンスステークスにおいてゴールドドリーム1着、ストロングバローズ2着。その後の伏竜ステークスではストロングバローズ1着、グレンツェント2着。更に後の青龍ステークスではグレンツェント1着、ダノンフェイスが4着。そのダノンフェイスも昇竜SでOP勝ちは果たしています。
単純な図式通りには成り立たない力づけ
ヒヤシンスステークスでは、UAEダービーを制し、アメリカ遠征で確かな存在感を示したラニも抑えているという点から、単純な順位付けではゴールドドリーム>ストロングバローズ>グレンツェント>ダノンフェイスという図式が成り立ちそうなものの、兵庫チャンピオンシップでゴールドドリーム2着を抑えて優勝したケイティブレイブを伏竜ステークスにおいて下したストロングバローズ、グレンツェントも捨てがたい。ダノンフェイスだけ若干格が落ちて見えるものの、非常に入り組んだ力関係というのが見て取れます。
そうなると重要なのは枠順・距離・コースなどの環境適性。今回開催の東京競馬場ダート左回り1600mに適性のある馬のほうが、過去の競争順よりも影響力が大きいかもしれません。
ヒヤシンスS・青龍Sと共に東京1600の同じ舞台でのレースとなるため、ゴールドドリーム、グレンツェントが一歩リードというところでしょうか。枠順発表が待ち遠しくなる、難解な予想となりそうです。