関屋記念で出世を目論む"新潟巧者"とは?

8/16日曜の新潟メインレースは「第50回関屋記念(G3)」だ。10月の天皇賞秋や11月のマイルチャンピオンシップといった秋のビッグレースにも繋がる重要な一戦である。

今年も秋のG1戦線に向けてG2馬、G3馬といった強豪達が集まる中、重賞未勝利馬のサトノギャラント(牡6、藤沢)が関屋記念で巻き返しをはかる。サトノギャラントはデビューから重賞レースを11戦してきたが、未だ重賞では未勝利で昨年の関屋記念3着が最高着順である。条件戦・OP戦では活躍するも、重賞レースとなるとあと一歩力が足りない。

夏の出世レース"関屋記念"

"あと一歩力が足りない"。夏競馬はそんな馬ばかりである。
しかしそんな馬が夏の勝利を機に秋や冬のG1戦線で活躍するといったことは少なくない。夏競馬はいわば下級クラスから一つ抜けるためのステップアップとも言える。関屋記念はまさにそんな"出世レース"の一つであると言えるだろう。

昨年は同レースで2着に入着したダノンシャークが11月のマイルチャンピオンシップを制しており、一昨年2着に入着したジャスタウェイは天皇賞秋を制している。ここで好走した馬は後のビッグレースでも活躍する傾向にある。勝てば注目されること間違いなしだ。

そんな関屋記念は重賞未勝利のサトノギャラントにとってステップアップできる大きなチャンスである。

昨年は関屋記念で3着に健闘し、2走前の谷川岳S(OP)では関屋記念と同条件の新潟のマイルで勝利しており、昨年も谷川岳Sで2着に入着していることからこの馬が新潟の舞台を得意としていることがわかる。

前走は安田記念(G1)で初のG1レースに挑戦するも、ゲートを大幅に出遅れて最後方からの競馬となり、直線でも壁を抜けられずに凡走して終わった。大敗を喫した前走から巻き返しをはかりたいところだが、早々にそのチャンスが回ってきた。自分の得意とする舞台での重賞戦ともなればここは重賞初制覇できるまたとないチャンスである。

秋のビッグレースを見据えて、と言いたいところだが秋に余裕を残して勝てるような甘いレースではない。重賞を勝利することを目標にまずはここで1勝してほしいところだ。その1勝が今後のこの馬の命運を握るかもしれないのだ。