いよいよ季節は秋から冬へ。競馬も今週末から中京競馬が開催となり、暮れの競馬が始まります。中京競馬の開幕を飾る重賞はダート王者決定戦「チャンピオンズカップ」です。国内トップのダート馬が今年も揃いましたが、私がとくに注目している馬は2頭。
1頭目は「チュウワウィザード」です。
前走のJBCクラシックを優勝し、G1初制覇を果たした期待の4歳馬です。JBCクラシックではオメガパフュームと壮絶な叩き合いの末、僅かハナ差下して優勝しました。オメガパフュームも十分強い競馬をしましたが、左回りの実績や堅実さでチュウワウィザードを選ばせていただきました。
堅実さはやはりゲートが上手い点と二の脚が安定している点で、消耗戦となりやすい同レースで前目の位置に付けられる競馬ができるのはやはり魅力です。今回は逃げ馬候補がインティくらいしかおりませんので、ペースはそこまで早くならなそうですし、チュウワウィザード向きの競馬ができる可能性は高そうです。
逆に速いペースで差し馬向きの展開となった2走前の帝王賞でも2着に好走しておりますし、3走前の平安Sでは逆に控えて後方から進め、ロスがありながらという中で早めに動いたオメガパフュームを差し切るという強い競馬を見せており、どんな展開でも来てくれる安定感もあります。軸・本命として今回はチュウワウィザードに重い印を打ちたいと思います。
2頭目の注目馬は「ウェスタールンド」です。
昨年のチャンピオンズカップでは後方から上がり34秒4の驚異的な追い込みで2着に好走しました。ただ、最後方のポツンで内をロスなく進め各馬が外へ膨れてちょうど内が空いたところを一気に追い込むというという感じで色々な条件がハマって勝ったという印象が強いです。
しかし、展開がハマらなければ来ないのかと言われるとそうでもなく、控える競馬から後半に長く良い脚を使ってくるのはここでは好材料となりますし、コーナーで減速しにくいピッチ走法であることもアップダウンがある小回りの中京コースでは有利となるでしょう。
前走のみやこSではいつものように後方から進め後半早めに動いて押し上げていって2着に粘るという内容でした。休み明けの一戦としては十分な内容ですし、状態については今のところ不安はありません。
メンバーを見ますと、おそらく人気もそこまで上位にはならなそうな気配がしますので、妙味も十分あります。レース傾向で述べたように同レースはヒモが荒れやすい傾向があるので、ヒモや複勝で狙ってみると面白い1頭だと思います。
ということで、今年のチャンピオンズカップは本命チュウワウィザード、相手ウェスタールンドという馬券で勝負したいと思います。