香港のスプリントG1「香港スプリント」がいよいよ開催だ。2012~13年で連覇を果たしたロードカナロア以来、日本馬は勝てずにいる。昨年は3番人気のファインニードル8着、一昨年も3番人気のレッツゴードンキが6着と言ったように人気以上の結果を残せていない。
今年は日本からは1頭が参戦。ダノンスマッシュだ。
同レース連覇を果たしたロードカナロアを父に持ち、雰囲気やそぶりも年々似てきた印象がある。「勝つならこの馬に勝ってもらいたい」そう思うファンも少なく無いのではないだろうか。
今年のメンバーを見渡してみると、春に香港のシャティン競馬場で行われたチェアマンズスプリントプライズを優勝したビートザクロックや、昨年同レースを優勝し、連覇を果たしたミスタースタニングあたりが人気を集めることになりそうだ。
しかし、ロードカナロアの仔ということで現地のファンの間ではすでに注目を集めており、さらに今回は鞍上に世界の名手・L.デットーリ騎手をむかえたことで、今年の日本馬には例年以上の期待と注目度がある。
スッと動けて良い位置を取れる脚があり、速い馬場も重たい馬場もこなせる適性の幅広さもある。無理をしなければ多少のペースが流れても来てくれる馬で、総合力が高く安定感がある。スピードの持続力があるので、直線の長いシャティンの1600mが舞台なら持ち味は生きそうだし、デットーリ騎手にとって乗り難しいと感じるような馬でもないだろう。
スプリンターズSから香港スプリントへとローテーションは父の軌跡そのもの。レースでも父の再現を期待したい。