暮れの阪神の名物競走「阪神ジュベナイルフィリーズ」がいよいよ開催されます。うら若き乙女たちによる2歳女王決定戦。来年のクラシックを占う上でも見逃せない一戦ですね。
今年の阪神ジュベナイルフィリーズは、以前からこの馬を本命にしようと決めていた馬がおりました。「リアアメリア」です。
新馬戦は余力をもちながら8馬身差の完勝。馬体重を20キロも増やして挑んだ2戦目のアルテミスSでは、4コーナーでほぼ最後方のポジションから上がり3ハロン33秒0の豪快な脚で差し切り快勝しました。
間違いなく今回の優勝候補の最右翼と言える存在になると思いますが、これまでの2戦のパフォーマンスを見る限り、馬券から外すということはまずできない1頭であると強く感じます。まだ底も見せておらず、どこまで強いのかという期待の高さもあり、注目度の高い1頭であると思います。
ただ、返し馬で吠えたり、レースの道中も首を降るなどまだ幼いところがあるので、不安を挙げるならこうした気性面の部分でしょう。新馬戦では後ろからの競馬を覚えさせるためにワザとスタートを出遅れるなど、鞍上の川田騎手も育成に力を入れております。
馬のポテンシャルはかなり高いことは確かで、コントロールさえ利いてくれば大物になり得る存在です。ここは将来への期待の気持ちもこめて、本命として有力視したいと思っております。
その対抗馬として最も注目しているのは「クラヴァシュドール」です。
前走のサウジアラビアRCでは直線で一旦先頭に立ち、そのまま押し切るかに見えましたが、勝ち馬サリオスに突き放され2着に敗退という内容でした。ただ、2着でもリアアメリアのアルテミスSより1秒4も速い時計で走っており、上がり3ハロンも33秒1とかなり速いです。
5番手からスムーズに追走できており、折り合いも問題ありません。リアアメリアやウーマンズハートといった有力差し馬が2頭おりますが、2頭よりもさらに前で競馬ができる点は魅力です。
気性面に難があるヤンチャなリアアメリアとは違いこちらは競馬の上手さがあり総合力も高く、優等生というイメージです。真反対のキャラですが、いずれも速い上がりを使える馬で、上がり3ハロン勝負になりやすい同レースにおいては注視しておきたい2頭です。