暮れの阪神の名物競走「阪神カップ」が21日、阪神競馬場の芝1400mで行われる。今回は追い切り映像やタイム、1週前の内容などから総合的に好調馬を判断し、とくに評価が高かった馬を3頭ピックアップしてみた。なお、18日の美浦トレセンは濃霧による視界不良で一部の馬の調教の撮影やタイムの計測不能となったため、今回は調教動画と計測タイムの確認が出来た馬のみを評価対象とした。
グァンチャーレ(牡7、北出成人厩舎)
12/18(水)栗東・坂路(やや重)4F51.4-3F37.9-2F24.6-1F12.2(一杯)
栗東坂路を単走。最初から最後までしっかり脚を使わされ、上々の動き。1週前も池添騎手を背にCWコースを単走で追い切り、6F79.7-1F12.5の好時計をマークしている。中2週で望んだ前走のマイルCS時は控えめの調教だったが、今回は攻めた内容を消化しており、前走時よりも良化を感じさせた。
ノーワン(牝3、笹田和秀厩舎)
12/18(水)栗東・坂路(やや重)4F54.1-3F38.1-2F24.2-1F11.9(馬なり)
栗東坂路で2頭併せ。併せた馬の内を並走し、馬なりから軽く仕掛けられると反応良く動いて1馬身先着した。上がりを重視した内容で、騎手も重めの体重の方だったが、良い時計も出てフットワークも軽快。1週前の追い切りでは栗東坂路で一杯に追われて4F53.3-1F12.0と良い時計をマークしており、前走よりも動けそうな気配。
スマートオーディン(牡6、池江泰寿厩舎)
12/18(水)栗東・坂路(やや重)4F53.7-3F39.0-2F24.7-1F12.0(強め)
栗東坂路を単走。良く言えば前向きだが気性の激しい面を見せており、何とか折り合って時計もまずまずのタイムをマークし、格好は付けたかたち。1週前は武豊騎手を背に栗東坂路で一杯に追われ、4F51.6-1F12.4と好時計をマーク。ハミをとって引っ掛かるような気性の激しさを持つ馬だったが、中間はこれまでと比較すると折り合えている。活気があり、フットワークも素軽く動きは良い。折り合い面が良化してきた点も評価したい。