2019年の中央競馬もこの重賞がラスト。2歳王者を決めるG1「ホープフルステークス」が28日、中山競馬場で行われます。G1に昇格してから今年で3回目となりますが、G1として開催された2回はいずれも1番人気が圧勝しており堅実な決着が続いております。今年も上位人気で決まるのか？今回は出走予定馬の中でも上位人気が予想される有力馬3頭をピックアップしてみました。

コントレイル（牡2、矢作芳人厩舎）

新馬戦は好位2番手で緩やかなペースの中でしっかりと折り合い、直線は3F33秒5の切れ味であっさりと抜け出し、ゴール手前では手綱を緩める余裕がありながら2着に2馬身半差をつけ完勝しました。続く東スポ杯2歳ステークスでは先団の後ろから追走し、直線は外目から進出すると2着馬に5馬身を付けて完勝。従来の記録を1秒4も上回る超速のレコードVを果たす圧倒的なパフォーマンスを披露しました。初の中山、初の2000mでどうかという不安はありますが、現段階の完成度、そしてスピード能力の高さは世代で群を抜いております。来年のクラシックが楽しみな1頭です。

ワーケア（牡2、手塚貴久厩舎）

新馬戦は中団待機から緩やかなペースの中でじっくり構え、直線では大外から豪快に差し切り2着馬に2馬身半差付けて快勝しました。続くアイビーステークスは約4ヶ月ぶりの休み明けでしたが、新馬戦以上のパフォーマンスを見せここも完勝。レースは中団から進めて直線では持ったままの手応えで前を捉えると、軽く追われて抜け出し後続に3馬身差を付けてのゴール。直線は手前を何度も替えており全力は出しておりませんし、これまで稍重と重馬場で最速の脚を出しているので、良馬場ならどこまで速いのかと期待が高まる1頭です。

オーソリティ（牡2、木村哲也厩舎）

新馬戦は好位から抜け出してクビ差勝利しました。前半1000mを65.8秒と超がつくスローペースでしたが、馬群の真ん中でもじっくりと折り合うことが出来ており、直線も最後は詰められましたがノーステッキで追われており、着差以上に余裕がありました。前走の芙蓉ステークスでは中団から4コーナーで前を捉えると、直線は余裕を持って抜け出し2馬身半差を付けて快勝しました。前走で中山2000mをすでに経験している点は魅力ですし、父オルフェーヴル、母父シンボリクリスエスと血統的にも中山は合いそうです。父と違って操縦性は良さそうで、池添騎手とコンビを組んでいるあたりも好印象です。

他にも、東京スポーツ杯2歳ステークス・3着のラインベックや、萩ステークスの勝ち馬ヴェルトライゼンデなど、有力2歳馬が多数揃いました。2019年最後のG1を制すのは一体どのどの馬か？ホープフルステークスは12月28日（土）に、中山競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時30分の予定。