さて、中央競馬は全てのレースが終了し、あとは年明けの金杯レースを待つのみとなりました。まだ年は明けておりませんが、今回はひと足早く金杯レースの出走予定馬を考察してみたいと思います。
「一年の計は金杯にあり」という競馬の格言があるように、馬券運を占うおみくじ的な感覚で金杯レースを買われる方も多いのではないでしょうか?ここはキッチリ的中させて好スタートを決めたいところです。ということで、今回は東の金杯レース「中山金杯」に出走する予定馬の中でも上位人気が予想される有力馬3頭をピックアップしてみました。※馬齢は年明け後の年齢となります。
カデナ(牡6、中竹和也厩舎)
3歳の弥生賞以来、長らく重賞戦線で凡走続きだったカデナでしたが、今年の小倉記念で2着に好走すると、続く新潟記念でも3着に好走と調子を取り戻してきた様子。前走の天皇賞秋では13着に大敗しましたが、東京の早い時計は合わなかった印象があります。メンバーの格も一気に落ち、弥生賞を制した中山の2000mへ替わる今回は巻き返しも十分期待できそうです。リズムを崩しておりましたが、ここへ来て復調気配を漂わせており、比較的好条件が揃うここは完全復活を果たす大きなチャンスと言えそうです。
クレッシェンドラヴ(牡6、林徹厩舎)
前走の福島記念では見事1番人気の期待に応えて優勝し、重賞初制覇を果たしたクレッシェンドラヴ。夏は七夕賞でも2着に好走しており、2000mは得意な条件です。走りにも落ち着きが見られ、内田騎手との相性も毎回良くなってきている印象があります。自己条件の成績も安定しており、有馬記念にも出走の可能性があった馬でした。結局除外で出走は叶いませんでしたが、出走していれば面白い存在として注目されていた可能性はあったでしょう。有馬記念へ向けて調整されており状態は良かったはず。現在も好状態をキープできているのかなどを見極めながら取捨を決めたいところです。
トリオンフ(セ6、須貝尚介厩舎)
昨年は鳴尾記念・2着、小倉記念・1着と夏競馬で活躍するも、小倉記念後に屈腱炎で休養となり、今年11月のチャレンジカップで約1年4ヶ月というブランクを経て復帰しました。レースでは先手をとって無理なくスロー逃げに持ち込むと、勝ち馬に交わされたもののしぶとく粘って2着に善戦し、長いブランクをはねのけて好走しました。長期休養明けで馬体重も18キロ増という厳しい条件の中で逃げて2着は立派で、やはり地力はある馬です。叩き2戦目となるここは期待も高まります。
他にも、セントライト記念・3着のザダルや、福島記念・5着から巻き返しを狙うレッドローゼスなど面白いメンバーが揃いました。2020年一発目の重賞馬は果たしてどの馬なのか?注目が集まります。中山金杯は1月5日(日)に、中山競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時35分の予定。