シンザン記念(2020)当日の馬場は?1月の京都の馬場傾向を距離別データで分析予想

1月からは京都競馬が開催。暮れから続いている中山は馬場が荒れてきましたが、約1か月半ぶりの開催となる京都の馬場はどうでしょうか。ということで、今回は京都競馬場の馬場傾向を把握するため、先週行われた京都の芝レースの「脚質」と「枠順」のデータを距離別にまとめてみました。

■芝2200m~

対象レースは万葉ステークスと許波多特別の2レースです。脚質は「差し」と「マクリ」が1勝ずつを挙げており、差しが利いております。

枠は「1枠」は3着内が0回、「2枠」も3着が1回のみとなっており、内枠勢が不振です。「8枠」が最多の2勝を挙げておりますが、いずれも1番人気の馬で、強い馬が入ったということも要因としてはありそうです。ただ、許波多特別の勝ち馬ショウリュウイクゾは中団から追走し、直線で外から内を差し切って勝利しており、外差しが決まる印象。

脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 0 0 0 2
先行 0 1 1 7
差し 1 1 0 5
追い込み 0 0 1 7
マクリ 1 0 0 0
枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 0 0 2
2枠 0 0 1 2
3枠 0 1 0 2
4枠 0 0 0 3
5枠 0 1 0 3
6枠 0 0 0 4
7枠 0 0 1 3
8枠 2 0 0 2

■2000m

対象レースは福寿草特別、1勝クラス、未勝利の3レースです。脚質は「先行」が最多の2勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。未勝利は息の入った先行馬が短い直線でなだれ込むという下級条件らしいレース内容でしたが、福寿草特別はマクリと差しが1・3着、1勝クラスも勝ち馬は番手から進めた馬でしたが、2・3着は差し馬で、差しも届いております。

枠は「6枠」、「7枠」、「8枠」が1勝ずつを挙げており、外枠が好走しております。7・8枠に入った馬が1番人気の馬だったこともありますが、大外枠もなんのそのという具合に来ております。1勝クラスと未勝利はスタートで前へ出していっているので、外枠でも先行出来ればそのまま残れるという印象です。

脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 0 0 0 3
先行 2 1 1 6
差し 0 1 0 8
追い込み 0 1 2 11
マクリ 1 0 0 1
枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 0 1 3
2枠 0 2 1 2
3枠 0 0 0 5
4枠 0 1 0 4
5枠 0 0 1 4
6枠 1 0 0 4
7枠 1 0 0 4
8枠 1 0 0 3

■芝1800m

対象レースは新馬戦の1レースのみです。脚質は3着内に入った3頭全頭が「差し」でした。スローな流れで差し馬勢に向く展開でした。

枠は、勝ち馬が「3枠」、2・3着は「2枠」から来ており、内枠で決まりました。いずれの馬もうまくインコースで追走し、1・3着馬は直線で外へ出して伸び、2着馬はそのまま内を突いていきました。やはりこの時期の京都は内が良いです。

脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 0 0 0 1
先行 0 0 0 3
差し 1 1 1 3
追い込み 0 0 0 6
マクリ 0 0 0 0
枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 0 0 2
2枠 0 1 1 0
3枠 1 0 0 1
4枠 0 0 0 2
5枠 0 0 0 2
6枠 0 0 0 2
7枠 0 0 0 2
8枠 0 0 0 2

■芝1600m

対象レースは京都金杯、新春ステークス、未勝利の3レースです。脚質は「差し」が最多の2勝を挙げ、連対数と3着内の回数も最多です。また、「追い込み」も1勝を挙げており、勝ち馬はすべて差し・追い込み勢でした。京都金杯では逃げたマルターズアポジーのペースが思ったよりも遅く、騎手らがタフな馬場を意識したのか仕掛けも遅れ気味で、比較的前目で無理なく進めた馬の好位差しが決まりました。新春ステークスの勝ち馬クライムメジャーも好位から差して勝っており、この距離は好位差しが決まっていた印象が強いです。

枠は「2枠」が2勝、「3枠」が1勝を挙げており、内枠が好走しております。京都金杯や新春ステークスを見ると、やはり内の馬場は良いということが分かります。

脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 0 0 0 3
先行 0 1 2 7
差し 2 2 0 15
追い込み 1 0 1 11
マクリ 0 0 0 0
枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 1 0 4
2枠 2 0 0 3
3枠 1 1 0 3
4枠 0 0 1 4
5枠 0 0 1 4
6枠 0 0 0 6
7枠 0 0 1 6
8枠 0 1 0 6

■芝1200~1400m

対象レースは2勝クラスの1レースのみです。脚質は「逃げ」が勝利しており、差し・追い込みが2・3着となっております。勝ち馬のゼセルが大外から先手を取って緩めの平均ペースで進め、そのまま後続に並ばせず勝利するという内容でした。上記でも記した通り、大外枠でも逃げ・先行できればしっかり残れる馬場です。

脚質データ
脚質 1着 2着 3着 4着以下
逃げ 1 0 0 0
先行 0 0 0 5
差し 0 1 0 5
追い込み 0 0 1 3
マクリ 0 0 0 0
枠番データ
枠番 1着 2着 3着 4着以下
1枠 0 0 0 2
2枠 0 1 0 1
3枠 0 0 0 2
4枠 0 0 0 2
5枠 0 0 1 1
6枠 0 0 0 2
7枠 0 0 0 2
8枠 1 0 0 1

■まとめ

全体的に「内」と「先行」が有利に働きやすい馬場であるという印象を受けます。外枠に入った馬でも先行できた馬は残っておりますし、差しも好位差しが多く、ある程度前目のポジションで競馬ができている馬が好走しております。

今週は週中に雨も降っており、週末も日曜は雨予報となっておりますので、引き続きタフな馬場になりそうです。各馬の馬場適性を分析し、先週の馬場傾向と照らし合わせながらレースを予想していきたいと思います。