ミニチュアホース、通称"ファラベラ"という馬がいる。
このファラベラという馬は馬の品種の一つで"世界一小さな馬"として有名である。そのサイズは体高70~80cm程度で、犬で言ったら秋田犬くらいの大きさだろうか。原産国アルゼンチンにて20世紀前半から品種改良を経てどんどん小さくなっていった馬種なのだが、ポニー以上に小さいその姿はとても愛くるしくてたまらない。
サイズは秋田犬並みに小さくても馬であることに変わりはない。立派なタテガミがあり、しっかりとした脚で大地を駆ける力もある。さすがに小さすぎて乗用馬としては適さないが、ペットとしてなら調度良いサイズではある。
もともと人間に従順である馬の性質から、人にとてもなつきやすい。馬はその凛とした姿や、大きさや迫力から、"可愛さ"という部分はあまり取り上げられないが、実際に牧場で馬に触れ合ってみるとわかるが馬という動物はとても可愛らしい動物である。競馬でレース当日に走る時のサラブレッドは筋肉が盛り上がり闘争心を見せているが、放牧中の馬の目はなんとも穏やかで優しい目をしている。
そんな可愛らしい馬が犬と同じサイズになるのだからペットとして人気だというのもうなずける。寿命は20~30年ほどで、犬の倍程度である。個体差はあるが馬は非常に賢い動物としても有名だ。その賢さを活かして"盲導馬"としても今後の活躍が期待されている。
現在は米国を中心に人気があり、英国でも繁殖が行われている。あらゆる国にも輸出されているが日本ではまだ馴染みはなくほとんど見かけることはない。
日本では馬をペットとして飼うなんてことはあまり認識されていないが、犬や猫に劣らず優秀な動物である馬がペット業界に旋風を巻き起こすかもしれない。