今週末から東京競馬が開催されます。冬の東京開幕を飾る重賞はフェブラリーステークスの前哨戦「根岸ステークス」です。昨年の勝ち馬のコパノキッキングは本番のフェブラリーステークスでは5着に敗れたものの、東京盃やカペラSなどを藤田菜七子騎手とのコンビで制してダート重賞戦線を盛り上げました。フェブラリーステークスだけでなく、その他のダート重賞戦線を占う上でも重要な一戦と言えるでしょう。藤田騎手とのコンビは解消されましたが、コパノキッキングは連覇を狙って今年も参戦。他にもダート界の有力馬が多数集まりました。今回は中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
コパノキッキング(セ5、村山明厩舎)
昨年はO.マーフィー騎手とのコンビで同レースを勝利したコパノキッキング。藤田菜七子騎手とのコンビが解消され、2020年の初戦は昨年同レースで手綱を握ったマーフィー騎手とのコンビで連覇を狙います。斤量が昨年よりプラス2キロの58キロ、約1年ぶりの乗り替わりといった点がどう影響するか。ただ、全キャリアで唯一馬券圏内を逃したのはフェブラリーステークスの5着のみで、1400m以下では全て3着以内と安定感は抜群です。多少条件が変わっても主役の座は揺るぎないでしょう。
ミッキーワイルド(牡5、安田隆行厩舎)
昨年の夏は中京の1400mで行われたプロキオンステークスで2着に好走したミッキーワイルド。前走は東京の1400mで行われた霜月ステークスを制しており、左回りの1400mは得意。プロキオンステークスでは重賞馬のマテラスカイやヴェンジェンスを負かしており、重賞級の強さを示しました。未だダートでは3着以下無しと安定感は抜群で、終いの脚もしっかりしており決め手があるのも魅力です。今後の重賞戦線での活躍が期待される1頭です。
モズアスコット(牡6、矢作芳人厩舎)
2018年の安田記念を制したG1馬のモズアスコットがまさかのダート挑戦。昨年秋はスワンステークスで2年連続2着に入線し、1400mの適性は高い1頭です。血統や馬格を見るとダートでも十分戦えそうですが、近走は勝ち星から遠ざかっており、ダート路線への可能性を確かめるための試走的な意味合いが強い一戦と見ます。格的には最上位の1頭と言えますが、あくまで芝でのものなので初ダートとなるここは強く狙に難いところです。今回のメンバー相手に好勝負できれば今後のレース選択も大きく広がるでしょう。どんな走りを見せてくれるか楽しみにしたい1頭です。
他にも、昨年芝ではニュージランドトロフィー、ダートではユニコーンステークスを制したワイドファラオや、昨年武蔵野ステークスを制したワンダーリーデルなど、ダート界で活躍する短距離・マイラー達が集結しました。根岸ステークスは2月2日(日)に、東京競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時45分の予定。