JRAは2日、海外の一流馬の参戦をより一層促すため、ジャパンカップにおける国際交流競走褒賞金交付基準を一部変更したことを発表した。変更点は以下の通り。
褒賞金交付基準の変更内容
1.外国調教馬に対する褒賞金額の見直し
- ジャパンカップで1着 200万米ドル→200万米ドル
- ジャパンカップで2着 40万米ドル→120万米ドル
- ジャパンカップで3着 25万米ドル→75万米ドル
- ジャパンカップで4着 10万米ドル→20万米ドル
2.上記1の褒賞金交付対象外の外国調教馬について、着順に関わらず10万米ドルを交付
3.指定外国競走の追加
- タンクレッドS(豪)
- マンハッタンS(米)
4.指定外国競走の削除
- ドバイワールドカップ(UAE)
- ブリーダーズカップクラシック(米)
今年のジャパンカップは40周年記念!海外馬ゼロは避けたいJRA
昨年、史上初の「外国馬ゼロ」での開催となったジャパンカップ。予備登録の段階では計27頭が登録していたが、全ての外国馬が来日を取りやめた。
近年高速化している馬場や、検疫の問題、特殊馬装具使用の制限、馬の状態と整わなかったなど、取りやめが続出した理由については様々な理由が考えられる。1着賞金3億円という世界的に見ても魅力的な賞金額を誇るレースに海外勢が1頭も飛びつかなくなったのだから“賞金以外”に理由はありそうだが、近年はサウジカップが1着賞金1000万ドル(約11億円)、ドバイワールドカップの1着賞金が720万ドル(約7億9200万円)といったように世界の賞金がグングンと上がってきているのも事実。世界的に見れば賞金の魅力すら薄れてきているのかもしれない。
今年のジャパンカップは開催第40回目を迎える。そんな記念すべきジャパンカップの年に今年も「海外馬ゼロ」ではさすがに格好がつかない。何とか対策を取りたいJRAだが、果たして魅力を取り戻すことはできるのか?