クラシックへと繋がる注目の一戦「共同通信杯」が16日、東京競馬場で開催されます。幾多のクラシックホースを輩出しているレースですが、今年もまた楽しみな馬が多数出走しております。今回は中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
マイラプソディ(牡3、友道康夫厩舎)
昨年7月に中京でデビューしたハーツクライ産駒です。前走の京都2歳Sでは2馬身差の快勝を果たし、重賞初制覇を達成。無傷の3連勝で重賞2勝目に挑みます。ここまで3戦全てで上がり最速をマークしており、どんな展開でもしっかりと差し込んでくる堅実な末脚が持ち味です。スタートの行き脚がつかず後方からの競馬となることがほとんどで、ラストもややモタつくところがありますが、エンジンがかかればしぶとく伸びます。直線の長い東京コースは同馬にはピッタリで、ここも最注目の1頭。武騎手との組み合わせでおなじみのキーファーズの所有馬で、クラシックはもちろん、海外遠征の可能性も秘めた1頭として注目です。
フィリオアレグロ(牡3、堀宣行厩舎)
昨年10月に東京でデビューしたディープインパクト産駒です。G1馬のサトノクラウンの弟ということでデビュー前から注目度の高い1頭でした。新馬戦は返し馬から少し暴れるなど気性の若さも見られ、重馬場で大外枠からのスタートと不安材料もそれなりにありましたが、難なく流れに乗って道中もしっかり折り合って進むことができました。直線はエンジンのかかりがやや遅かったですが、一旦火がつくと伸びのある末脚で後続を突き放し、2着馬とは僅差でしたが、3着以下は6馬身差と圧勝の内容でした。ディープインパクト産駒ということで軽い馬場でも切れ味は発揮しそうな気配があり、良馬場で更にパフォーマンスが上がる可能性もありそうです。
ダーリントンホール(牡3、木村哲也厩舎)
昨年7月に函館でデビューしたNew Approach産駒です。2戦目の札幌2歳Sは僅差で何とか粘り込む3着でしたが、直線は序盤で先行馬が下がってきて窮屈になる場面があり、これをこじ開けて伸びてきたのは高評価。スムーズな競馬ならと思わせる内容でした。また、前走の葉牡丹賞でもしぶとく伸びて3着とこちらも僅差でしたが、馬体重も12キロ増と余裕を残した仕上がりであったことを加味すればまずまずの内容と言えるでしょう。父ニューアプローチはガリレオ実子のサドラーズウェルズ系で冬の東京芝に強く、叩かれて上積みも見込める今回はパフォーマンスを上げてくる可能性が高そうです。
他にも、京成杯・4着のビターエンダーや、きんもくせい特別を快勝したココロノトウダイなど、注目の3歳馬達が揃いました。共同通信杯は2月16日(日)に、東京競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時45分の予定。