夏の名物ハンデ重賞「七夕賞」が今週末福島競馬場で開催されます。筆者も個人的に大好きな重賞レースの一つなのですが、その理由として荒れるレースであることが挙げられます。
昨年は三連単で100万超え、2014年は12万、2013年は31万、2012年は59万と高配当を連発しています。今年も荒れるのか、それとも堅い決着となるのか注目したいと思います。
今年は高齢馬多し!年齢層高めの七夕賞!
今年の七夕賞は7歳が4頭、8歳が4頭、9歳が2頭と高齢馬が多いレースとなっており、今年も一筋縄ではいかなそうな印象ですが、これもまた夏競馬。夏独特の傾向を見抜いたり、難しいと言われているからこそ攻略したくなったりするのも夏競馬の一つの楽しみでもあります。
今年の七夕賞は登録メンバーの半分が条件戦勝ち止まりで他はG2,G3の重賞ホルダーといった構成となっておりますが、重賞ホルダーでも久しく好走していない馬が多いので、格よりは勢いに注目したいところです。
人気を集めそうなのは近走の重賞で好走した馬。前走の新潟大賞典(G3)で3着に入着したシャイニープリンスと、同競走4着馬のダコールはここでは上位でしょう。
6歳になるシャイニープリンスは昨年まではマイル路線で使われておりましたが、ワンパンチ足りず。2走前に福島2000mのOP戦に挑戦して快勝し、前走の新潟大賞典でも2000mをこなして3着に健闘しました。距離延長が今のところは良い方向へと進んでいますし、快勝した2走前と同じ福島2000mの舞台で重賞初制覇を狙います。
ダコールは今年8歳と高齢ですが、今年に入って重賞で4,2,4着と安定しておりますし、前走の新潟大賞典にしてもペースに恵まれない中で外を回って4着まで押し上げました。馬主としても毎回賞金を取って帰ってくる馬主孝行な馬で、今回も取れそうなところを狙ってきたなという印象。トップハンデが続いており、おそらく七夕賞でもトップハンデが予想されます。かなり気温も暑くなってきたので、疲れや状態はしっかり見極めたいですね。
若いところだと、2月の小倉大賞典で前述したダコールを抑えて重賞初制覇を果たした4歳のアルバートドックや、クラス編成直後の最もメンバー層が厚い時期の準OPを一発で突破した5歳のルミナスウォリアーも勢いがあります。高齢馬が多い今回のメンバーの中でも若くて勢いのある2頭は侮れませんね。
高齢馬が多い上にハンデ戦と混戦ムードに拍車がかかりますが、勢いある若い馬が混戦ムードを断ち切ることはできるのか?見どころの多いレースとなりそうです。