今週末からは阪神競馬が開催。日曜メインは高松宮記念のステップレースでもある「阪急杯」が開催。G1へ飛躍する出世レースとしても注目されており、集まるメンバーの格も高めの一戦だ。今回は中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみた。
ダイアトニック(牡5、安田隆行厩舎)
昨年秋にスワンSを制し、重賞初制覇を達成したダイアトニック。マイルG1のマイルCSで10着に敗れたが、続く京都金杯では2着に好走。ペースが流れたスワンSは展開が向いたが、あまりペースが上がらなかったマイルCSは末脚の能力の差が出てしまった。前走の京都金杯もそこまでペースは上がらない展開だったが、前走からメンバーの格が落ちたことで善戦したという印象。今回もメンバー的には上位の存在だが、京都コースは7戦5勝の“京都巧者”なので阪神替わりでどうか。
ステルヴィオ(牡5、木村哲也厩舎)
2018年のマイルCSの覇者・ステルヴィオ。昨年も大阪杯(14着)や安田記念(8着)などG1戦線で奮闘するも、凡走が続いている。秋に右目に炎症を起こして態勢が崩れてしまい、陣営としては立て直しを計りたいところ。マイルから2000mを主戦場としていたが、今回初めて1400mの舞台に挑戦。喉なりも懸念されており、「このレースで脚を使えないようなら、喉の手術をすることも考えている」と木村調教師もコメントしており、試走的な意味合いも強そうな一戦となりそうだ。
フィアーノロマーノ(牡6、高野友和厩舎)
昨年3月にダービー卿CTを制し重賞初制覇を果たしたフィアーノロマーノ。その後も安田記念(14着)、マイルCS(13着)とマイルのトップクラスを相手に奮闘するも、G1戦線では結果を残せず。1F距離を短縮して挑んだ前走の阪神Cでは中団から脚を伸ばして2着に好走した。阪神コースは3戦して2勝、2着1回で連対率は100%(2-1-0-0)と舞台適性は高く、1400mも問題はなさそうだ。6歳だがキャリアは14戦とまだ若く、前走の好走で再浮上の兆しも見えているここは好気配。
他にも、快速馬マイスタイルや、東京新聞杯・3着のクリノガウディー、スプリント2連勝中のライラックカラーなど好メンバーが集結。阪急杯は3月1日(日)に、阪神競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時35分の予定。