JRA重賞3勝馬マルターズアポジーが引退、種牡馬に

先週1日に中山競馬場で行われた中山記念で6着となったマルターズアポジー(牡8、堀井雅広厩舎)は、競走馬登録を抹消し、種牡馬となることが明らかになった。今週末には繋養先の北海道新冠町の白馬牧場へ移動し、種牡馬入りする予定となっている。

マルターズアポジーは2015年2月に中山でデビュー。同年のラジオNIKKEI賞を逃げて3着に好走し、その後は自己条件で奮闘。翌年4歳時には、約1年4カ月ぶりの重賞戦となる福島記念を7番人気で逃げ切り優勝し、重賞初制覇を果たした。その後も5歳時に小倉大賞典と関屋記念を逃げ切って優勝するなど、マイルから中距離の重賞戦線で活躍した。

キャリア40戦で1コーナーを1番手で回らなかったのはたった4度という“生粋の逃げ馬”で、デビューから逃げ一辺倒のスタイルを貫き、渋い名脇役として多くのファンに愛された。

マルターズアポジーは父ゴスホークケン、母マルターズヒートという血統。通算成績は40戦8勝、うち重賞は3勝。マルターズアポジー号、お疲れさまでした。