中京の日曜メインは、大阪杯の前哨戦「金鯱賞」です。昨年の大阪杯は金鯱賞・5着のアルアインが優勝し、2017年の勝ち馬ヤマカツエースは大阪杯・3着、2018年の勝ち馬スワーヴリチャードは大阪杯を優勝しているように、本番へ直結する重要な一戦と言えるでしょう。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。

サートゥルナーリア（牡4、角居勝彦厩舎）

2歳時にホープフルSを勝ち、3歳時には皐月賞を優勝し、クラシック戦線を盛り上げたG1・2勝馬のサートゥルナーリア。ダービーでは4着に敗れますが、秋は神戸新聞杯を優勝。その後の天皇賞秋では6着に敗れたものの、有馬記念で2着に好走するなど、敗れても必ず巻き返してくる実力者です。馬券圏外に敗れたのはダービーと天皇賞秋の2戦のみで、左回りの舞台が一番の懸念材料となりそうです。シーザリオの仔ということでやはり気性面の課題がつきまといますが、無観客競馬という静かな環境で走れれば落ち着いて競馬ができる可能性も。左回りや気性面など課題はあれど、ここは上位の存在。

ロードマイウェイ（牡4、杉山晴紀厩舎）

昨年チャレンジCを優勝し、5連勝と波にのっているロードマイウェイ。前走までは前目のポジションで好走してきましたが、前走は距離の不安もあってか無理に行かずに後方から進め、じっくり脚を溜めて快勝し、距離延長にも対応してきました。好位から中団の競馬もできる自在性があり、左回りの実績も十分と好材料が揃っているのも魅力です。今回は相手が強化されますが、今の充実度なら通用してもおかしくない存在です。

ユーキャンスマイル（牡5、友道康夫厩舎）

菊花賞・3着、ダイヤモンドS・1着と長距離路線で活躍してきたユーキャンスマイルですが、昨年夏は2000mの新潟記念を優勝し、天皇賞秋でも4着に好走。中距離でも実績を残しているだけに侮れない存在です。左回りは3勝（3-0-0-2）で、負けた2戦も天皇賞秋・4着とダービー・5着とG1で善戦しており、全く問題はなさそうです。後方待機馬なので展開に左右されるところがあるのが難点で、もう少し前目の位置で競馬ができれば信頼度も上がりそうです。馬場が渋った前走で敗れていることもあるので、できれば良馬場で走りたい1頭です。

※ユーキャンスマイルは阪神大賞典へ出走となりました。

他にも、重賞2勝の実績を持つニシノデイジーや、AJCC・3着のラストドラフトなど、中距離路線の猛者たちが揃いました。金鯱賞は3月15日（日）に、中京競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時25分の予定。