【弥生賞2020予想】父に勝利を捧げるか?唯一のディープインパクト産駒、サトノフラッグ重賞初Vへ

皐月賞のステップレースの中でも最もレベルの高いメンバーが集まるとされるだけあり、今年もなかなかの好メンバーが集まりました。ホープフルSの3着ワーケアや、5着のオーソリティなど、中山2000mのG1を好走した馬達が人気を集めそうです。

しかし、今回とくに注目しているのは重賞初挑戦となるサトノフラッグです。

新馬戦は馬が何をしていいか分からず、ただまわってきて6着という内容でしたが、その後は2連勝して変わり身を見せてきました。とくに2戦目の未勝利では、ハイペースで進む中を後方で待機し、3~4コーナーを馬なりで上がっていき、直線ではあっさり突き放してレコードタイムで快勝する好内容でした。

前走の1勝クラスで初めて中山コースを走りましたが、先行馬を見ながらスムーズに進み、勝負所で進出して2着馬に3馬身差をつけて圧勝する勝ちっぷりを披露。気性面に不安が残るワーケアと違い、こちらは素直な馬。しっかり溜めて切れる競馬が出来るのは魅力です。

基本的に中山コースはコーナーで加速する“機動力”と、最後まで脚を使える“持続力”が求められますが、筋肉の付き方や走り方を見るとサトノフラッグは中山の適性が高そうな気配があります。

近2戦で手綱を握ったマーフィー騎手も「日本で乗ったサトノフラッグはダービーの有力馬になる」と英メディアにコメントしており、同馬を絶賛。今回はマーフィー騎手ではなく武豊騎手へ乗り替わりとなりますが、ディープインパクト記念という名のついたレースに出走する唯一のディープインパクト産駒に鞍上は武豊ということで、ロマンを感じさせるコンビではあります。“弥生賞ディープインパクト記念”の初代王者はやはりディープインパクト産駒!と期待するファンも少なくないのではないでしょうか。

武豊騎手は今年重賞で人気馬を飛ばすシーンが多く見られ、不振気味なのがややネックではありますが、先週はサウジカップデーのサンバサウジダービーCをフルフラットで優勝し、サウジアラビアで日本調教馬・日本人騎手ともに初勝利の快挙を果たしました。この勝利を機に良い流れに変わると期待します。

権利取りが至上命題ということで、今回は馬券圏内が必須条件。本気度の高さからもサトノフラッグを軸として勝負する予想で挑みたいと思います。