藤沢厩舎で活躍したサンデーサイレンス産駒といえばやはりゼンノロブロイ。シンボリクリスエスとともに、藤沢厩舎の屋台骨を支え、特に古馬になってからは手がつけられないくらいの破壊力・強さがありました。
そんなゼンノロブロイ。鳴り物入りといえる形で種馬になりましたが、中央G1勝ち馬は現状ではオークスでアパパネと同着優勝となったサンテミリオンしかいません。アニメイトバイオやサングレアル、バウンスシャッセなど、牝馬のほうが印象に残っている種牡馬でもあります。
そんなゼンノロブロイの血を繁殖ではなく種馬として残すべく、この2頭が引退後、種牡馬入りとなりました。藤沢厩舎出身、かつ山本英俊オーナー所有でもあるペルーサとルルーシュ。
サンデーサイレンスの血は飽和状態といえるこの時代にどこまでやれるかは正直厳しいといわざるをえません。ですが、ステイゴールドにもいい牡馬が生まれない黎明期があった。
そう考えるとまだゼンノロブロイの血統にも可能性はある。そう思えてなりません。これまで900頭以上の産駒を輩出しながらこの結果では、と思う向きもあるかもしれませんし、今ならほかのサンデーサイレンスの血が山ほどあります。
とはいえ、それも承知で種牡馬入りを決めたことに深い意味がある。そんな風に思えます。優秀な繁殖牝馬がどれだけ集まるか、で勝敗は決まるんでしょうが、一発大物を出す可能性もあります。そういった意味では今後のこの2頭、どんな種牡馬人生、いや馬生を歩むのか、しっかり追っていきたいです。