桜花賞をはじめとした牝馬クラシックへ向けて賞金を加算したい牝馬たちが集まる一戦「フラワーC」が20日、中山競馬場で開催されます。2018年の勝ち馬カンタービレはオークスで13着に破れるも秋華賞で3着に好走、2017年の勝ち馬ファンディーナは牡馬クラシックの皐月賞へ向かうなど異例のローテーションも見られました。この後のクラシック戦線を占う上でも見逃せない一戦と言えるでしょう。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
シーズンズギフト(牝3、黒岩陽一厩舎)
昨年11月に福島でデビューしたエピファネイア産駒。デビュー前から評判が高く、単勝オッズ1.9倍の1番人気に推された新馬戦を危なげなく快勝し、メンバーレベルが上がった若竹賞でも能力の高さを見せて快勝。鞍上のルメール騎手がコメントしているようにやや掛かるところがあり、マイルが適距離という見立ても。とは言え、瞬発力は高いレベルにあり、今回と同じ条件の若竹賞を好走している点は好材料です。鞍上は横山典弘騎手へ乗り替わりとなりますが、新コンビで新たな面が出てくる可能性も。
ミアマンテ(牝3、木村哲也厩舎)
昨年9月に中山でデビューしたキングカメハメハ産駒。新馬戦、そして2戦目のベゴニア賞といずれも重馬場以上のタフなレースとなりましたが、いずれも上がり3F最速の35.1秒で快勝。良馬場のスピード勝負は未知ですが、まだまだ底は見せておらず、パフォーマンスを上げてくる可能性も十分あります。勝った2戦はいずれも差し切り勝ちなので、先行が好走しやすいとされる中山の1800mでは位置取りや仕掛けどころがカギとなりそうです。
レッドルレーヴ(牝3、藤沢和雄厩舎)
昨年10月に東京でデビューしたキングカメハメハ産駒。新馬戦は2着でしたが、勝ち馬は共同通信杯・3着のフィリオアレグロと強い牡馬を相手に善戦する好内容でした。また、3着以下は6馬身も突き放しており、自身も好タイムで走破。続く未勝利戦では、直線で窮屈な位置から狭いスペースを割って外から伸びて快勝という強い内容で勝っており、能力の高さをここでも証明。祖母がエアグルーヴという超良血馬だけに、期待度も高い1頭です。
他にも、アイビーSでワーケアの2着だったクリスティや、フェアリーS・3着のボレンティアなど、注目度の高い3歳牝馬たちが揃いました。スプリングSは3月20日(祝・金)に、中山競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時45分の予定。