天皇賞春の前哨戦として注目しておく必要がある一戦「阪神大賞典」が今週、阪神競馬場で開催。各馬が最終追い切りを行い、同レースへ向けた最終調整を終えてきた。今回は、中でも追い切りの評価が高いと判断した馬3頭を紹介したい。
キセキ(牡6、角居勝彦厩舎)
3/18(水)栗東・CW(良)5F67.5-4F52.0-3F38.4-1F11.8(馬なり)
栗東のCWコースを単走。序盤はゆったりと入り、徐々に加速していきラスト1Fは身体を大きく使って11.7秒の切れ味を披露。全体時計はそこまでだが、ゴール前は抜群の手応えで好時計をマークした。1週前は雨で不良馬場のCWコースを6F80.5-1F11.9で駆け抜けしっかりと負荷をかけられた。脚をしっかり溜め、徐々に動いてラストは弾けるというバランスの良い動きが出来ている。力は出せる状態だ。
メイショウテンゲン(牡4、池添兼雄厩舎)
3/18(水)栗東・CW(良)6F81.0-5F65.1-4F51.2-3F38.3-1F12.1(馬なり)
松山騎手を背に栗東のCWコースで2頭併せ。僚馬メイショウワダイコ(牡8、オープン)を先行させ、コーナーで差を詰めると直線で叩き合い、ジワジワと加速していきラストは2馬身突き放して先着した。1週前も松山騎手が手綱を握りウッドを単走で追い切り5F69.7-3F39.5-1F12.3をマークするしまい重点の内容。調教は動くタイプではなく、1週前も比較的軽めだったが、最終ではしっかり動いて時計も良い。叩かれた効果もあってか、状態の良さがうかがえる。
ムイトオブリガード(牡6、角田晃一厩舎)
3/18(水)栗東・CW(良)6F80.8-5F65.5-4F50.6-3F37.1-1F11.8(強め)
藤岡祐介騎手を背に栗東のCWコースを2頭併せ。僚馬タガノファジョーロ(牡4、3勝クラス)を追走し、直線でも1馬身以上差があったが、外を大きく回りながらも一気にスピードに乗りラストは11.8秒の脚で2馬身半突き放して先着した。1週前も藤岡騎手が手綱を握りウッド単走で5F69.7-3F39.5-1F12.3をマークするしまい重点の内容。最終も馬なりからしまい強めに追われる内容で、追われてからの反応と切れ味は抜群。フォームも大きくダイナミックで、状態は良さそうだ。