新型コロナウイルスの拡大対策としての無観客開催も3週連続となった先週末。TV画面を通してしか見ることが出来ない競馬ファン。画面を通してのレースそのものは、普段と変わりなく観えるが実際には関係者たちのわずかな拍手や声援のみのはず。今は出来る対策を皆で行い、一日も早い状況の好転、収束を願うことしかできないが・・・。
今回から始めさせていただくコラムは、筆者「加付式“連番の法則”」を、その出現率と同法則で手に出来たはずの手法を検証し、次の機会に活かしていただこうというものである。末尾には毎回示すが、初回の今回はまず冒頭に“連番の法則”を簡単に示そう。
加付式“連番の法則”とは、出走表“馬番号の下一桁”に注目した法則である。
下一桁の馬番号を「ALL(すべて)連番」「一組だけ連番」、そして連番では無いものの同法則のひとつとして「下一桁同番号」の3つに分類したものである。
毎回その出現回数と出現率を示すが狙い目とおすすめの手法は下記の通りである。
- 高確率での的中を目指すなら「一組だけ連番」
- 高配当を狙うなら「ALL(すべて)連番」や「下一桁同番号」
先々週の「大阪城ステークス」、先週の「フィリーズレビュー」と2週続けて阪神のメインレースで「ALL(すべて)連番」が出現。2週とも大きな配当となっている(筆者は「大阪城S」の三連単を的中、投資は2頭軸マルチ相手2頭の12点¥1,200)。
メインレースで2週連続出現は比較的珍しく、コラム開始後であれば効果を実践いただけたのだが、毎回の検証結果に納得いただけたら是非試していただきたいと思う。
では、先週の結果を振り返ってみよう。まず、結果は下表のとおり。
- | 中山 | 阪神 | 中京 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.0 |
一組連番 | 5 | 8 | 5 | 18 | 50.0 |
同番 | 2 | 1 | 3 | 6 | 16.7 |
合計 | 7 | 9 | 8 | - | - |
出現率(%) | 19.4 | 25.0 | 22.2 | - | - |
- | 中山 | 阪神 | 中京 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 2 | 0 | 3 | 8.3 |
一組連番 | 6 | 4 | 4 | 14 | 38.9 |
同番 | 1 | 2 | 1 | 4 | 11.1 |
合計 | 8 | 8 | 5 | - | - |
出現率(%) | 22.2 | 22.2 | 13.9 | - | - |
「一組連番」は、相変わらず全場を通して“好確率”、特に土曜日は「ALL連番」が全場で一回も出現しなかったこともあり、レースの半数で出現する結果となった。ただ、その「一組連番」からは大きな配当が数回発生した。
特に中山。土曜には三連単で150万馬券1回、20万馬券1回。2回とも1番人気が絡んでいることから、両脇馬番(下一桁)を抑えていれば、特に1列総流しの向きには取れた美味しい日であったのでは。阪神の10万馬券は1回だったが、こちらも1番人気が絡んでの発生。同様に両脇を抑えるだけで、買い方次第で可能な一戦であった。
日曜も中山では「一組連番」でメインと最終の終盤2レースで大きな配当が発生。最終のほぼ100万馬券は、3頭とも人気薄だったため取るのは難しかったと思うが、メインのアネモネステークスは3着が2番人気だった。
「同番」狙いの向きには、土曜が熱かった。中山4Rの88万馬券、中京3Rの57万馬券と2回の大きな配当が発生したが、中京では1番人気(3番)と連番並びの16番人気(13番)が絡んでのものだった。中山は人気薄同士が連番だったのでかなりの難易度だが、中京は狙えた同番組み合わせといえる。
先週の「ALL連番」は、いつにも増して両日通じて少なかった。特に土曜は全場で1回も出現しないという珍しい結果となり、「ALL連番」を狙う向きには悲惨な(?)一日となったかもしれない。
ただ、日曜阪神のメイン・フィリーズレビューと最終レースの2レース連続で出現。特にメインのフィリーズレビューでは、2番人気(7番)からの連番(5, 6番)で約12万の好配当となった。
馬券予想や組み立ては、人それぞれ千差万別。
近走成績や指数、馬場適正やレース展開などなど、軸馬選定は今まで通り貴方次第で良いのです。
「連番(同番)の法則」の出現率は、「一組連番」の高確率を筆頭に、好配当を逃さない手法として「ALL連番」「同番」と、お勧めできるものと信じて、「諦めず、次だ、次だ・・・」と積み重ねていただきたい。