28日にドバイのメイダン競馬場で行われるドバイ国際競走が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となったことが明らかになった。22日、UAEのドバイ政府広報担当が発表した。メイダングループの会長兼CEOであるサイード・アル・テイラー氏の公式コメントは以下の通り。
「コロナウイルス(COVID-19)の世界的な影響とUAE政府によって実施されている感染拡大防止措置のため、誠に残念ながら、組織委員会は3月28日(土)にメイダン競馬場で開催されるドバイワールドカップ2020を中止することを決定いたしました。」
チーム・ゴドルフィンの専属調教師で、9度にわたりドバイワールドカップ優勝を果たしているサイード・ビン・スルール調教師は現地メディアのGulf Newsに対し、以下のようにコメントした。
「当然中止は非常に残念なニュースではありますが、関係者全員の安全が何よりも重要であるため、正しい決断です。現在は非常に困難な時期であり、今はレーシングコミュニティだけでなく、UAEに住む全ての人、そして世界中でコロナウイルスの脅威にさらされている世界中の人々のことを考えるべきであると思います。」
ドバイ国際競走は、無観客競馬での開催を予定していた。なお、日本からはドバイ・ターフ(G1)で連覇を狙うアーモンドアイをはじめ、7レースに計20頭の日本調教馬が出走予定となっており、すでに現地入りしていた。各陣営は帰国することになるが、今後の検疫がどうなるかなど不透明な部分は多く、帰国時期や詳細については不明となっている。また、主催者であるドバイレーシングクラブは来年に延期する方針を発表しているが、当局からの詳細なリリースは発表されていない。
参考:Gulf News