今週土曜の中山メインは天皇賞春の前哨戦となる「日経賞」です。春の古馬中長距離路線を占う上で重要な一戦ですが、今年は一体どんな有力馬が揃ったのでしょうか。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
ミッキースワロー(牡6、菊沢隆徳厩舎)
セントライト記念と七夕賞を勝利している重賞2勝馬。昨年はオールカマー・2着、今年の始動戦のアメリカJCCでも4着に善戦するなど、中距離重賞戦線で活躍している中山巧者です。今回は中山の2500mということで中山の舞台は相性が良さそうですが、距離延長がどうか。また、最近は菊沢騎手と手が合っている印象が強く、前走のアメリカJCCでも久々に横山騎手とコンビを組んで2番人気に推されるも、4着に敗れました。とは言え、前走はコーナーで不利を受けたこともあり、スムーズにまわれば結果は違っていた可能性も。ここは得意の中山で巻き返したいところ。
エタリオウ(牡5、友道康夫厩舎)
昨年の日経賞・2着馬のエタリオウ。神戸新聞杯や菊花賞でも2着に好走しており、長い距離は得意な条件。昨年は天皇賞春でも4着に好走するなどG1戦線でも善戦しており、1勝馬とは思えぬ実績の持ち主です。ただ、天皇賞春以降は凡走が続いており、京都大賞典の5着が最高着順となっております。ここで弾みを付ければこの後のG1戦線も期待度は高まるだけに、昨年好走したレースで復活を遂げたいところ。
モズベッロ(牡4、森田直行厩舎)
前走の日経新春杯を制し、重賞初勝利を果たしたモズベッロ。52kgと軽ハンデの恩恵を受けた感もありますが、格上挑戦の身で先行して上がり1番のタイムをマークし、2着馬に2馬身半差の完勝は好内容。中山はこれまで2戦しており、セントライト記念で17着、グレイトフルSで4着と適性には若干の不安がありますが、成長途上の馬であり、力をつけてきた今なら侮れない1頭。今回は相手が強くなるのと、斤量も56kgと重たくなるので、ここが試金石の一戦となりそうです。
他にも、昨年のオールカマーを制したスティッフェリオや、1年半ぶりの実戦となった前走のアメリカJCCで5着に善戦したサトノクロニクルなど、中距離戦線の有力馬たちが揃いました。日経賞は3月28日(土)に、中山競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時45分の予定。