中山のダート1800mで行われる数少ないダートの中距離重賞「マーチS」が今週日曜、中山競馬場で開催されます。ハンデのG3ということもあり伏兵馬の激走にも警戒したい一戦ですが、まずは有力馬からの考察が基本。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。
スワーヴアラミス(牡5、須貝尚介厩舎)
2走前のポルックスSでは、今回と同じ条件の中山1800mを走り快勝したスワーヴアラミス。前走のアルデバランSでは2着に惜敗しましたが、勝ち馬のロードレガリスが強すぎただけで、3着馬には5馬身差を付けており、2着でも強さは十分強さは示しました。ダートはこれまで11戦して着外は一度もなく(5-4-2-0)、馬券圏内率は100%と安定感は抜群です。先行して粘れる脚を持っており、ボルックスSで好走実績のある中山コースなら持ち味も生きる可能性が高そうです。
タイムフライヤー(牡5、松田国英厩舎)
京都2歳S・2着、ホープフルS優勝など、芝の実績があるG1馬ですが、以降は凡走が続き、昨年夏にダートへ転身。武蔵野Sで2着に好走し、ダート戦線で復活の兆しを見せます。チャンピオンズCでは8着に敗れるも、前走のフェブラリーSでは5着に善戦し、ダート路線でも一線級とやりあえることを証明。マイルで良さが出始めているだけに、1800mの距離が課題となりそうです。鞍上は短期免許で来日中のミナリク騎手で、国内ではまだ重賞を勝てておらず、有力馬で挑めるここは悲願の重賞初Vを果たす最大のチャンスとも言えそうです。
クリンチャー(牡6、宮本博厩舎)
初のダートとなった前走の仁川Sで2着に好走したクリンチャー。近8戦は掲示板にものれない競馬が続いておりましたが、初のダートで僅差の2着に好走し、約1年10ヶ月ぶりに馬券圏内に入線。相手関係が楽だったこともありますが、ダート適性は十分示しました。前走はダートでもう一花咲かせそうな気配を感じさせる走りを披露しましたが、2000m以下は走ったことがない馬で、今回は初の1800mでどこまでやれるか。
他にも、シリウスSを逃げて3着に粘った快速馬のメイショウワザシや、前走のベテルギウスSを快勝したワイルドカードなど、ダート中距離路線で活躍する有力馬たちが揃いました。マーチSは3月29日(日)に、中山競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時30分の予定。