JRA高松宮記念(G1)で激走が期待される穴馬とは?

G1馬が6頭出走と豪華なメンバーが揃った今年の高松宮記念ですが、タワーオブロンドン、ダノンスマッシュ、グランアレグリアなど、上位人気が予想される有力馬の騎手がドバイの影響などで全て乗り替わりとなり、波乱の気配も漂っております。

順当決着も多いレースですが、昨年は449万馬券が飛び出す波乱もありましたし、展開の影響も大きいスプリント戦ということで、穴馬もある程度絞って狙っていきたいと思います。ということで、今回は注目している穴馬を1頭紹介したいと思います。

その馬は、ナックビーナスです。今回で4度目の高松宮記念挑戦となる同レースの常連馬です。昨年は14着と大敗しておりますが、これは3コーナーで外からダノンスマッシュに前をカットされる不利を受けてのもので、明確な理由があっての敗退でした。2018年はハイペースの消耗戦で3着に好走しておりますし、適性は十分ある1頭であると言えるでしょう。

先行できて、かつ上がりの脚も使える馬で、ハイペースでも垂れない持続力があるという点は同舞台においては非常に魅力的な要素であると感じます。また、週末は雨予報となっておりますが、荒れた馬場を苦にするタイプでもありませんので、道悪でも割引く必要はなさそうです。

一番のポイントはやはり“ペース”だと思いますが、今年は逃げ馬のモズスーパーフレアもおりますし、得意の速い流れになる可能性は高そうです。前に数頭行かせて、自身は少し控えた位置から最後は抜け出す競馬という展開になれば、馬券圏内は十分あり得ると感じます。似たようなタイプだとダノンスマッシュあたりも魅力ですが、左回りの不安もありますし、持ち味のキレが重馬場だと生かせない可能性もあります。

昨年は前をカットされ、前走のオーシャンSでもダノンスマッシュの2着と、同馬には苦杯を舐めさせられ続けておりますが、今回は雪辱を果たすチャンスは十分あると見て、ナックビーナスの激走に期待したいと思います。