大井競馬は2月27日以降の開催が無観客競馬となり、高知競馬は3月1日、船橋競馬は3月10日からといったように、地方競馬は先月から無観客競馬が続いている。
しかし、高知競馬の名物競走である黒船賞が開催された日は前年よりも約5000万円の売り上げを増やし、終わってみれば令和元年度は前年度の約430億円を約134億円も上回る約564万円となり、4年連続で売得金学レコードを更新する結果となった。
船橋競馬においても、過去最高の売得金学を記録した前年度の約581万円を約94億円も上回る約675億円を記録し、大幅に記録を更新した。
大井競馬に至っては、1467億円の売り上げを記録し、前年度比9%増を果たした。1400億円台の売り上げは第二次競馬ブームと言われていた時代の1999年に記録して以来、20年ぶりとなる。
新型コロナウィルスの影響で国内の競馬業界は無観客競馬を余儀なくされている状況だが、近年地方競馬のインターネット販売は好調で、売り上げ増加の大きな牽引役となっている。無観客となった2月27日から3月15日までの地方競馬の売り上げは、昨年同時期に比べ107.9%。また、インターネット発売は約1.5倍に膨らんでおり、大井や高知だけでなく、地方競馬全体にとってインターネット販売は救世主となっているようだ。