【函館記念2016予想】北海道シリーズの秘密兵器・ダービーフィズが大波乱を巻き起こす!

6月の中旬から9月の初めまで続く北海道シリーズ。輸送面はもちろんのこと、水や芝の種類も違い、気候や調整過程も変わってくる為、環境面が全く異なると言えるだろう。その中で結果を残すことは容易ではないし、リズムを崩してしまう馬も決して少なくない。今回で言えば、トーセンレーヴやホッコーブレーヴ、ファントムライトなどが初めて北海道でのレースを経験する。良い方向に繋がれば良いが、こればかりは走ってみなければ分からない部分も大きい。しかし、逆に言えば北海道シリーズが得意な馬も出てくるはずだ。先ほど挙げた水や気候、輸送面がマッチし、普段以上の実力を発揮する馬も少ながらず存在する。そこで、今回は上記のように、北海道シリーズでこそ狙い目の馬を秘密兵器として取り上げ、隠し球1頭のみにピックアップし、買える理由を挙げて丁寧に説明していきたい。ぜひ、読者の方は今後の函館記念の買い方の指針として、参考にして頂ければと思う。

まず、題名にも取り上げた秘密兵器・ダービーフィズは近5走の成績が9, 14, 12, 8, 15着と全く良い面がない。また、6走前の天皇賞(秋)でも15着に敗れているので、少なくともここ6走は掲示板にすら入っていない。ただ、7, 8走前のレースに目を向けて見ると、函館記念1着と札幌記念3着で、初の北海道シリーズの参戦の中で1着1回3着1回と相性抜群を証明するかのような成績を残している。また、昨年の函館記念では、今年も上位人気が予想されるマイネルミラノとレッドレイヴンも出走しており、そのレースについては下記で詳しく見ていきたい。

ダービーフィズの買えるポイントとは?!ライバルはいるのか?!

さて、ここからはダービーフィズが今年の函館記念で買える理由を以下の3点取り上げて、順に追って解説していきたい。その3点とは、①昨年のレースから見た北海道シリーズ適性、②岩田騎手への乗り替わり、③叩き3走目における斤量57キロでの出走である。

まず1点目であるが、先ほど軽く解説したように、昨年の函館記念でダービーフィズと巴賞を勝利したレッドレイヴン、マイネルミラノは対戦している。結果は言わずもがな5着のレッドレイヴンに1.2秒差をつけるダービーフィズの勝利。その時の斤量差が2キロあったことは確かであるが、その後の札幌記念でもラキシスやラストインパクト、トウケイヘイロー、トーホウジャッカル、ヤマカツエースなど錚錚たるメンバーに先着しての3着を考えると決してフロックだったとは考えづらい。要は北海道競馬がこの馬にフィットしているのである。次に岩田騎手への乗り替わりであるが、昨年の北海道シリーズで2戦騎乗した岩田騎手との相性はバッチリ。馬群を割る根性や器用さを兼ね備えているので、岩田騎手のイン突きも生かせる馬である。したがって、特に内枠を引いた場合は好走条件が全て揃うため、枠には注目したいところだ。そして、最後の叩き3走目での斤量57キロであるが、実績などを考えると本来であればさらに斤量が重くても不思議ではない。ただ、近走の2桁着順のおかげで、レッドレイヴンと同斤量での出走は恵まれた条件である。さらに、昨年同様に中4〜6週のローテーションもベストで、ベストパフォーマンスを出せる舞台は整ったと言えるだろう。

以上、簡単にではあるがダービーフィズ1頭について考察し、買えるポイントを取り上げた。正直言って、ハンデ戦と言えどもライバルは少なく、注意すべき馬と言えば初めての北海道シリーズ組とレッドレイヴン、手広く伸ばしてもバイガエシ、トゥインクルぐらいであろう。それゆえに、近走の敗戦で人気を落とすダービーフィズは格好の狙い目で、狙う価値は十二分にあるはずだ。先ほども述べたように、ベストはロスなく運べる内枠。Bコース開幕週で内目の馬が有利になる可能性もあるだけに、久しぶりに岩田騎手のイン突きでの重賞制覇を期待したいところだ。ぜひ、読者の方にもダービーフィズを見落とすことなく、高配当ゲットして頂きたい。