いよいよ今年もクラシックシーズン到来。開幕を告げるのは、3歳牝馬のG1「桜花賞」です。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。

レシステンシア（牝3、松下武士厩舎）

ファンタジーSを勝利して重賞初制覇を果たすと、続く阪神JFも5馬身差をつけて逃げ切る圧倒的なパフォーマンスで快勝。今年初戦のチューリップ賞でもハナをきって逃げていきますが、前走とは違って楽なペースの溜め逃げ。好位で追走した先行勢にとっても楽なペースとなり、ラストは叩き合いで後れを取り、2頭に交わされ3着となりました。単勝オッズ1.4倍の期待を裏切る形となってしまいましたが、前走の負けは本番でも生きてきそうです。やはり逃げて後続に脚を使わせるかたちがベストで、武豊騎手との新コンビでその真価が試されそうです。

リアアメリア（牝3、中内田充厩舎）

昨年は約5カ月の休み明けで臨んだアルテミスSを難なく快勝したリアアメリア。続く阪神JFでも単勝オッズ1.8倍の1番人気に推されるほど前評判は高かったのですが、終わってみれば6着敗退。敗因は右回りなのか気性なのか、様々な憶測が囁かれておりますが、明確な敗因は明らかになっておりません。ただ、今回は無観客での競馬が気性面においてはプラスに働きそうですし、直行というローテーションもこの馬には合いそうです。精神的な部分での成長がともなえば、巻き返しは十分あるでしょう。

マルターズディオサ（牝3、手塚貴久厩舎）

阪神JFを6番人気で2着、チューリップ賞を4番人気で1着と、近2戦は低評価を覆す強い内容で快勝したマルターズディオサ。能力の高い馬がいる中ではやや薄れてしまうところがあるため、近2戦では人気も伸びなかった可能性がありそうです。ただ、1戦ごとの上昇ぶりは頼もしく、折り合い面も問題はなく、先行抜け出しの競馬が出来て勝負根性もある。安定感と信頼度は高い1頭であると感じます。時計が速くならず、最後は競り合うような展開に持ち込めれば圧勝もありそうです。

他にも、エルフィンSを快勝したデアリングタクトや、シンザン記念を制したサンクテュエールなど、有力牝馬たちが多数集結。果たして1冠目を制するのはどの馬でしょか。桜花賞は4月12日（日）に、阪神競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時40分の予定。