中山競馬の土曜メインはNHKマイルCのトライアル「ニュージランドトロフィー」 です。1着から3着馬までに与えられる出走権は、まだ賞金の足りない馬にとっては是が非でも権利を獲りたいところでしょう。今回は出走予定馬の中でも人気が集まりそうな有力馬3頭をピックアップしてみました。

オーロラフラッシュ（牝3、藤沢和雄厩舎）

昨年は重賞初挑戦となった東京スポーツ杯2歳Sで4着に善戦したオーロラフラッシュ。その後も白梅賞で3着に好走し、前走の1勝クラスも快勝するなど好調さがうかがえます。マイル路線では馬券圏内を外しておらず、近走は前目の競馬で好走している点も今回の舞台においては好材料となりそうです。フランケル産駒で、ノーザンダンサーの「4×5×5×4」のクロスを持つ良血馬ということで、血統的な魅力もある1頭です。

シーズンズギフト（牝3、黒岩陽一厩舎）

新馬戦と若竹賞を快勝し、前走のフラワーCでは3着に好走したシーズンズギフト。前走は1番人気に推されての3着でしたが、4コーナーで窮屈になりスムーズな競馬が出来なかったところもありました。これまで1800～2000mを走ってきており初のマイルがどうかという不安や、中2週とやや間隔も詰まっている点が気になりますが、速い流れは合いそうですし、メンバー的にもここ上位の存在。好勝負は十分可能でしょう。

アブソルティスモ（牡3、藤沢和雄厩舎）

昨年はサウジアラビアRCで3着、こうやまき賞を快勝とマイル路線で好走しているアブソルティスモ。前走のファルコンSではスタートで出遅れて重たい馬場も響いたのか、11着と大敗。とは言え、出遅れが致命傷となったのは明白で、マイルに戻してスタートさえうまく決まれば崩れることはなそうです。中山コースは初となりますが、うまく先行力を生かす競馬ができれば同舞台も合いそうなだけに、やはりスタートが課題となりそうです。

他にも、マイルを2連勝中のルフトシュトロームや、新潟2歳S・2着、デイリー杯2歳S・3着とマイル重賞路線で善戦しているペールエールなど、有力馬が多数揃いました。ニュージーランドTは4月11日（日）に、中山競馬場の第11Rで実施。発走時間は15時45分の予定。