ディープインパクトと言えばリーディングサイアーの常連。そんなディープインパクト産駒といえども、全てが全て走るわけではない。走らない代表例として真っ先に思いつくのが2点。「小柄な牡馬」と「母父サドラーズウェルズ系」である。ちなみに昨シーズンの注目馬フォイヤーヴェルクは両方に該当する。
ディープインパクト自身の現役時代の印象から産駒も小柄なほうがよさそうだが、そうではない。印象とは逆で500キロ前後の馬格がある馬のほうが活躍している。(根拠はないが自身を超えるような後継馬は小柄な気もする)
今年のダービー1, 2着馬マカヒキ、サトノダイヤモンドもそうだし、GⅠ複数勝ちのリアルインパクトやエイシンヒカリ、ダービー馬ディープブリランテやキズナも500キロ前後の馬格がある。
ディープインパクト産駒の牡馬クラシックホースで最小体重なのは、今年の皐月賞馬ディーマジェスティでデビュー時も皐月賞優勝時も476キロだった。
ただ意外かもしれないが、ディープインパクト産駒の牡馬クラシックホースはまだ4頭しかいないし、クラシックホースではないが初年度産駒のGⅠホース、トーセンラーはデビュー時438キロ、ダノンシャークはデビュー時440キロ、一昨年のダービー2着馬サトノラーゼンはデビュー時438キロ、ダービー2着時454キロと小柄な活躍馬もいる。
しかしディープインパクト産駒に限らず近10年のダービー馬を見ると最小体重だったのはオルフェーヴルのデビュー時448キロ、ダービー時444キロだが、その次となるとデビュー時では468キロのロジユニヴァース、ダービー時では478キロのキズナとなり、多くは500キロ近い馬格のある馬がダービー馬になっている。
また過去20年で最小体重のダービー馬がオルフェーヴルで2番目がディープインパクトと小柄な2頭が3冠馬となっている。3冠馬狙いで小柄な馬を狙うというのはアリかもしれないが、ディープインパクト産駒に限らずダービー馬を指名するにはある程度馬格がある馬のほうが優位だと言え、デビュー時で460キロ台後半程度を目安にデビュー前の馬体重情報には細心の注意を払いたい。